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2019年07月24日

第12回中国文化に触れるイベント ~中国語の歌を歌おう~

第12回中国文化に触れるイベント ~中国語の歌を歌おう~

2019年6月15日(土)星が丘キャンパス1号館多目的ホール

ポップスを通して、
中国語特有の発音やメロディーの美しさを
体感しました。

 6月15日(土)、星が丘キャンパス1号館1階の多目的ホールで、愛知淑徳大学全学中国語教育運営委員会による「中国文化に触れるイベント」が開催されました。このイベントは今年で12回目を迎える恒例行事。これまで中国茶体験や料理体験などを通して、中国文化を体験できるイベントを数多く開催してきました。
 この日は「中国語の歌を歌おう」と題し、日本で活躍している中国出身のプロ歌手を講師に招きました。講師は林 純晶(リンブンショウ)さん。ハルピン師範大学音楽科を卒業し、1992年に来日。名古屋に住みながら中国の民謡、ポップス、オペラなどを各地で披露しています。林さんが教えてくれるのは、中国で人気の歌『传奇(chuánqí)』。切ない片想いを歌った歌で、中国ではどのカラオケにも入っているそうです。

第12回中国文化に触れるイベント ~中国語の歌を歌おう~

第12回中国文化に触れるイベント ~中国語の歌を歌おう~

 最初に集まった24名の学生たちに、中国語で書かれた歌詞(発音)と譜面が配られました。歌詞の上には数字が並んでいますが、林さんは「これが楽譜」だと言います。実は中国の楽譜は五線譜ではなく、数字で音階を表現した「中国式簡譜(番号譜)」を用いられるのが一般的。1~7の数字は「ド~シ」を表していると教えられ、学生たちも納得の表情を浮かべていました。

第12回中国文化に触れるイベント ~中国語の歌を歌おう~

第12回中国文化に触れるイベント ~中国語の歌を歌おう~

 次に林さんと一緒に歌詞を読みながら、歌詞の意味を理解。その後、譜面を見ながら1フレーズずつメロディーを確認していきます。メロディーを把握したら『传奇』の音源に合わせて合唱。最初は「難しい!」と漏らしていた学生たちも、繰り返し練習することでだんだんと歌えるようになってきました。林さんも「皆さん、発音が上手ですね」と驚いた様子。途中の休憩では、林さんが音楽を学んだハルピンの街のこと、冬に行なわれる氷祭りなどを紹介し、学生たちを飽きさせません。イベント終盤では『传奇』のカラオケで総仕上げ。林さんも満足そうに「日本のカラオケにもあると思うので、ぜひ歌ってみてください」と締めくくりました。
 参加した学生たちは「とてもきれいなメロディーで引き込まれた」、「スローテンポなので憶えやすかった」と充実した表情で語ってくれました。今後も中国文化に触れる体験的な学びの場を企画し、中国文化への理解と好奇心を刺激していきます。