追究

2021年09月16日

教育学科「環境教育」フィールドワーク

教育学科「環境教育」フィールドワーク

2021年7月31日(土) 愛・地球博記念公園 もりの学舎 地球市民交流センター

葉や枝などを使って、自身の家紋をつくる。
フィールドワークを通して、自然とふれあう大切さを学びました。

 文学部 教育学科では学内の授業だけでなく、実社会で体験しながら学修できる授業が数多くあります。そのひとつが「環境教育」。自ら自然の中に身を置き、五感を使って環境の大切さを実感することで、子どもたちによりリアルな授業ができることを目的にしてします。2021年7月31日(土)、この環境教育が愛・地球博記念公園 もりの学舎 地球市民交流センターでおこなわれました。

教育学科「環境教育」フィールドワーク

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 強い日差しが照り付ける中、集まったのは23名の学生たち。今回のテーマは森の中に落ちている葉や枝などを使って、自身の家紋をつくることです。まず、もりの学舎の井上さんからあいさつがあり、その後、インタープリター(自然と人をつなぐ通訳者という意)の宮脇さんと堀さんを紹介。人数が多いので、今回は2班に分かれて行動します。

教育学科「環境教育」フィールドワーク

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 フィールドワークに出かける前に堀さんから、この季節に多いスズメバチや植物の“うるし”による事故について説明していただきました。うるしは、肌の弱い人が、近辺を通っただけでもかぶれることがあり、「森は楽しい場所であり、怖い場所でもあります」と教えていただきました。
 その後、5分ほど森の中を歩き、広場のようなスペースに到着。ここであらためて今回のテーマ「自身の家紋をつくろう」について説明を受けます。自分を表現する家紋をつくるというこれまで体験したことのないお題を与えられ、学生たちは最初こそ戸惑っていたものの、真剣な表情で木々の葉や枝の形を吟味していきます。お気に入りのものを見つけたら、それぞれセロテープで台紙に貼り付け、家紋のデザインにしていきます。ときどき水分補給し、相談しながらようやく完成。

教育学科「環境教育」フィールドワーク

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 完成後は家紋にどのような想いを込めたのか、プレゼンテーションしました。「タカノツメという葉を使いました。まっすぐな葉の形状が上に向かって成長していく自分を表現しました」「名前は分からないけど、強い茎を持つ植物です。強い自分でありたいと願いを込めました」など、家紋の意味を説明していきます。学生たちは「家紋を意識したことがなかったけれど、植物をモチーフにしたものが多いことを学びました」「植物を使って自分を表現するのが難しくも楽しかった」と口々に感想を語り合いました。

教育学科「環境教育」フィールドワーク

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 最後に今回のフィールドワークについて井上さんは「身近にある葉や木を使ってモノをつくり、親しむことで自然や環境に興味を持つきっかけになればと思います」とまとめました。
 もりの学舎では、このようなフィールドワークを随時開催しています。今回のフィールドワークを通して、自然と触れ合うことの楽しさや自然との関わり方を学び、今後のさまざまな学修に役立てていくとこでしょう。