追究
2022年01月24日
交流文化学部 ランゲージ専攻企画「日本語学習者に聞く!」
2021年12月14日(火) 星が丘キャンパス13D
本学の学生と外国人留学生が「日本語学習」について意見交換。
お互いに外国語学習へのモチベーションを高めました。
本学の交流文化学部は、さまざまな文化的背景を持つ人々との交流を通して、相互理解と尊重にもとづく社会の発展に積極的に貢献する人材を育成しています。英語・中国語・韓国語のスペシャリストをめざす「ランゲージ専攻」と異文化コミュニケーションや国際貢献、観光などを学ぶ「国際交流・観光専攻」の2つの専攻から成り、学生たちは自らの興味にあわせて専門性を高めています。ランゲージ専攻では外国語の他に日本語教師の養成にも対応した「日本語教育」の専攻のプログラムも用意。言語やコミュニケーションの本質を学び、外国人を対象とする日本語教育への理解を深めています。
さらに本学では国際交流に力を入れており、特に留学の機会を多く用意しています。本学の学生を海外に派遣するのはもちろん、海外の学生を本学に迎え入れ、日本語や日本文化の学びの場を提供しています。しかし、2020年度と2021年度は新型コロナウイルスの蔓延を理由に留学も難しい状況に。そんな状況下でもオンラインでの留学を導入するなどさまざまな工夫をして、外国語学習の提供を続けてきました。
そして2021年12月には、交流文化学部のランゲージ専攻が、主に日本語教育にはげむ学生と愛知淑徳大学に留学予定だった外国人留学生の両者の外国語学習へのモチベーションアップを目的にした交流イベントを企画。12月14日(水)には、学生と外国人留学生をオンラインでつなぎ、「日本語学習」をテーマにお互いに意見交換をしました。
交流会では日本人学生が留学生に対して質問を投げかける形で進行。その一つひとつにチェコ、ロシア、中国、台湾、ブルガリア出身の7名の留学生がていねいに日本語で回答していきました。日本語を勉強し始めたきっかけが問われると「戦国時代に興味を持った」という驚きの答えもありました。 さらに「日本語学習をしていて大変なこと」という質問の際には、「母語にはない文法」、「擬音語・擬声語」、「方言」、「日本ならではのあいまいな表現」など、日本語独自のルールが挙げられ、日本人学生は今まで気づけなかった日本語の特徴を知り、驚きの表情をうかべていました。
日本語と母語との共通点・相違点に話題が移った後、今度は外国人留学生が日本人学生に対して質問を投げかけました。「英語以外でどんな言語を学んでいるか」「英語で映画を見る時、学幕なしで見られるか」などの質問に対し、会場に集まった学生たちは挙手をしたり、個々に発言したりして、外国人留学生たちの疑問に答えていきました。
オンラインを使って遠く離れた場所にいる外国人留学生と交流ができた今回のイベント。普段何気なく使っている日本語の奥深さにも触れられ、日本人学生にとって多くの気づきが得られるきっかけとなりました。また、授業後のレポートには「私も留学生を見習って、外国語学習に打ち込みたい」という声が多く聞かれ、学生たちにとって語学学習への刺激を得られる素晴らしい機会になりました。本学では、今回の交流イベントのように社会の情勢を鑑みながらも、学生たちに豊かな外国語学習の場を提供し、一人ひとりの向学心を後押ししていきます。