追究

2022年08月04日

名古屋土曜学習プログラム

名古屋土曜学習プログラム

2022年6月4日(土) 名古屋市立砂田橋小学校

遊びを通して学ぶ学習イベントにスタッフとして参加。
子どもたちとふれあう貴重な時間を過ごしました。

 2022年6月4日(土)、名古屋市立砂田橋小学校において、「名古屋土曜学習プログラム」が開催されました。名古屋土曜学習プログラムとは、名古屋市が主催している小学生向けの学習イベント。子どもたちが豊かな時間を過ごせるよう、地域や保護者、企業などと協力しながら、さまざまな体験学習を実施しています。愛知淑徳大学は、これまでにも、多くの学生がサポートスタッフとして参加。今回は小学校1年生から3年生を対象に、暮らしに身近なペットボトルのキャップと紙コップを使った遊びを提案しました。

名古屋土曜学習プログラム

名古屋土曜学習プログラム

 体育館に集まった児童は、約40人。最初に、加藤智先生(愛知淑徳大学文学部教育学科)が子どもたちの前に立ち、プログラムの内容について説明。「今日はまず、大量のペットボトルのキャップを用意しました!」とペットボトルのキャップがいっぱいに入った大きなバケツを2杯掲げると、子どもたちから「わー!」と歓声が上がり、イベントへの期待感がさらに高まります。そして「人に向かって投げない、走らない、譲り合う。ルールを守って楽しく遊びましょう」という加藤先生の言葉を合図に、イベントがスタートしました。

名古屋土曜学習プログラム

名古屋土曜学習プログラム

 子どもたちと学生はいくつかのグループに分かれ、前半は、ペットボトルのキャップを使って遊びました。キャップを積み上げて家やピラミッド、お城などを作ったり、並べて迷路を作ったり、色分けして絵を描いたり、おはじきのように飛ばしたり、遊び方はさまざま。子どもたちは、自由な発想で遊びに夢中になっていました。その間、学生たちは「すごい!上手だね!」「これどうする?」「何色を集めようか?」など子どもたちに声をかけ、積極的にコミュニケーションをとっていました。

名古屋土曜学習プログラム

名古屋土曜学習プログラム

 また、体育館の一角には、イラストを描いた紙コップにキャップを投げて当てる「的あてゲーム」コーナーを設置。段階的に4つのレベルをクリアしていく設定に子どもたちは夢中になり、行列ができるほどの大人気となりました。前半は30分ほどで終了し、後片付けもみんなで協力して取り組みました。

名古屋土曜学習プログラム

名古屋土曜学習プログラム

 トイレ休憩や水分補給などで5分間休憩した後、紙コップを使って遊ぶ後半がスタート。先生が用意した8,000個もの紙コップを見て、子どもたちのテンションはさらにアップ。学生との距離もますます近くなり、前半より会話が弾んでいます。前半のキャップと同じように、紙コップを重ねたり、並べて文字を書いたり、高く積み上げて崩したり、思い思いに遊びました。中には高い集中力を発揮して巨大な城壁づくりに挑んだグループも。
 その様子を見て自発的に協力しはじめる子どもが次々と現れ、共同作業の輪が自然に広がっていきました。作品が完成するとみんなで拍手して喜び合うなど、仲間と共に作り上げる達成感も得られた時間になりました。
 楽しかったイベントが終わり、子どもたちから感謝の言葉を贈られると、学生たちも「こちらこそ、ありがとう」とお礼を言い合う微笑ましいシーンも。「始めはうまくコミュニケーションがとれるか不安でしたが、共同作業することで自然に仲良くなれました」「こどもたちの発想力のすごさに驚きました」「保護者の方とお話できたことも良い経験になりました」「また機会があったら参加します!」など、イベントに参加した感想を述べる学生たちの表情は充実感にあふれ、学び多き一日だったことが伝わってきました。
 コーディネーターの方々からは「大学生のみなさんはとても親しみやすく、子どもたちはいつもとは違う新鮮な時間が過ごせたと思います。活気あるひとときをありがとうございました」と手応えを語っていただきました。加藤智先生は、「学生には、子どもと直接かかわることができた、貴重な時間になったと思います。子どもたちにとっても、今回のプログラムが、自分で遊びを作っていくきっかけになればうれしいですね」と振り返りました。
 本学ではこれからも、社会と連携しながら実践的な学べる場を積極的に提供し、学生たちの成長を支援していきます。

《学生コメント》

名古屋土曜学習プログラム

文学部教育学科2年 西巻扶宥さん

 土曜学習プログラムは、大学の授業で学んだことを実践できる機会でもあります。今回は事前にキャップを使った遊び方をシミュレーションしてきたのですが、子どもたちはその予想を超えた遊び方をしてきて、子どもの発想力はすごいなと感じました。また、子どもたちと触れ合ったことで、一人ひとりの気持ちに寄り添った声掛けや根気強く対応することの大切さも実感。子どもと接するために必要なことのヒントが見つかった気がします。今後の学びに活かせる、貴重な経験になりました。