追究

2022年12月15日

エアライン&エアポート研究報告会

エアライン&エアポート研究報告会

2022年11月17日(木)星が丘キャンパス 15A教室

航空業界に興味のある学生らが立ち上げた「エアライン&エアポート研究会」。
これまでの研究内容について発表するとともに、現役パイロットをゲストスピーカーにお招きし、航空業界についての知識を深めました。

 エアライン&エアポート研究会は、2022年7月に交流文化学会にて委員会として発足しました。学生たちが主体となって立ち上げた本研究会では、航空業界に関する知識を身につけ、学生同士で意見や知識を共有し、コミュニケーションの機会を作ることを目的として活動しています。
 2022年11月17日(木)、本研究会は初めての研究報告会を実施。学生たちが自らの興味・関心に合わせて航空業界について研究したことを発表します。会の後半では、ゲストスピーカーにパイロットの吉川秀永氏をお招きし、航空業界に関するさまざまなお話をしていただきました。

エアライン&エアポート研究報告会

エアライン&エアポート研究報告会

 第一部では、空港や航空業界について研究したことを発表しました。空港は、航空機によって人やものを運ぶほか、飲食や物販などのサービスを伴う場所であり、国内外から訪れる多様な人々を迎えるための対応が欠かせないと説明。そのため、空港には設備やサービスなどを支えるさまざまな職業の人々が数多く存在していると話します。
 航空業界は、高品質なサービスや利便性の高さ、運行している本数の充実さが特長の「メガキャリア」と、リーズナブルな価格で利用できる「LCC」の2つに分けられることを説明した後、業界に関わるさまざまな職種についての紹介へと移ります。客室乗務員やパイロット、グランドスタッフ、ディスパッチャー、航空整備士について仕事内容や役割について説明する際は、多くの人がイメージしている仕事内容だけでなく、あまり知られていない業務などについても詳しく紹介しました。
 そして、「中部国際空港 セントレア」のサービスや施設についても具体的に触れていきます。カード会社や航空会社が運営しており、搭乗前にくつろぐことができるラウンジでは、多様な人々が快適に利用できるようなサービスが施されていることを丁寧に説明。最後は、空港がない10の都道府県や、空港が多い都道府県ベスト3、日本で1日に飛ぶ飛行機の数についてクイズを出題し、聴講している学生たちとやり取りをして盛り上がったところで、第一部の発表が終了しました。

エアライン&エアポート研究報告会

エアライン&エアポート研究報告会

 第二部では、現役で活躍されているパイロット・吉川秀永氏より講義をしていただきました。吉川氏は自己紹介として、機長になるまでの道のりを写真とともに説明。その後、航空に関する専門的なお話へと移ります。
 まずは、空の仕事と飛行機の操縦についてです。航空に携わる職種について、学生たちにも分かりやすいように例えを用いながら詳しく紹介。初めて耳にする仕事内容でも、イメージを膨らませながら職種について学ぶことができました。職種について一通り知識を得た後は、飛行機が飛ぶ仕組みやコックピットの変遷、2大旅客機である「ボーイング」と「エアバス」についてのお話へ。現役のパイロットによる飛行機の説明に、学生たちは興味津々です。
 続いては、吉川氏によるクイズの出題。難しい問題もある中で、学生たちは各々思考を巡らせます。吉川氏から発表される解答に対していろいろな反応を見せながら、航空に関する知識を取り入れていきました。

 講義のラストはパイロット体験。パイロット役の代表学生2名が前に出て、管制官役の吉川氏の指示を正確に聞き、リードバック(復唱)します。吉川氏やパイロット役の学生のコールサインをもとに、聴講している学生たちは飛行機の経路と移動先を考察。指示に耳を傾けつつ、周囲と相談しながら解答を導き出します。最後に、動画を見ながら吉川氏による解答と解説を聞き、各々の正誤に盛り上がりを見せたところで、第二部は幕を閉じました。

エアライン&エアポート研究報告会

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 質疑応答の時間では、コックピットや飛行機の今後に関する質問や、今までで一番大変だった仕事、パイロット訓練時の苦労など、さまざまな質問が挙がりました。

 今後、エアライン&エアポート研究会は、公開勉強会やアクティビティなどの実施を予定しています。航空業界に興味のある学生たちが集い、さまざまな知識を取り入れながら、自分の将来について突き進むことでしょう。

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