追究

2023年03月07日

創造表現学部 坂倉ゼミ 卒業制作展「展P」

創造表現学部 坂倉ゼミ 卒業制作展「展P」

2023年1月7日(金)、8日(土) 長者町コットンビル

コンセプトから作品づくり、内装デザインまで、
ゼミ生がイチから考えた集大成の「卒業制作展」を開催しました。

 創造表現学部 メディアプロデュース専攻は、時代のニーズの捉え方やメディアを利用した表現方法を学び、メディア社会で必要な企画力や構想力、プレゼンテーション力を養います。坂倉ゼミでは、写真表現を専門的に学び、作品制作の企画立案から調査研究、相互批評、学外での展示発表までを総体的に実施。今回はその集大成とも言える卒業制作展をご紹介します。

創造表現学部 坂倉ゼミ 卒業制作展「展P」

創造表現学部 坂倉ゼミ 卒業制作展「展P」

 1月7日(金)、8日(土)の2日間かけておこなわれた展覧会「展P」は、数学の問題で用いられる点の仮称「点P」から発想を得ています。限定されることのない記号「点P」。それはゼミ生とその作品そのものを指しています。目まぐるしいスピードで動き、変化しつづける現代社会において、学生それぞれが一度立ち止まってみるための地点(場所)を作ろうと考え、この卒業制作展を開催しました。つまり「展P」は長い人生の中で、これまでの自分を振り返るために立ち止まる場所であり、この展覧会を節目に再び歩み始めていくことを想像させます。もちろん、この展覧会のコンセプトもゼミ生たちが全員で議論し、練り上げていったものです。

創造表現学部 坂倉ゼミ 卒業制作展「展P」

創造表現学部 坂倉ゼミ 卒業制作展「展P」

創造表現学部 坂倉ゼミ 卒業制作展「展P」

創造表現学部 坂倉ゼミ 卒業制作展「展P」

創造表現学部 坂倉ゼミ 卒業制作展「展P」

創造表現学部 坂倉ゼミ 卒業制作展「展P」

 展覧会はゼミ生18名それぞれが独自のテーマを写真や言葉、空間、イラストを用いて表現。会場ではプロジェクターを使った映像のインスタレーションもあり「旅」をコンセプトとした空間そのものも19個目の作品として成り立たせています。
 自由な発想とゼミ生それぞれが考えたテーマを元に創造された数々の作品は、自分らしさをどのように表現したらいいのかを問い直し、その答えを懸命に探そうとしているように見えました。これまでの大学生活は楽しいことばかりではなく、迷いや葛藤、将来への不安など、たくさんの複雑な感情があったはず。それらを今回の展覧会ですべて出し切ることができたのではないでしょうか。社会に旅立つ前に立ち止まり、己を振り返る場所。展覧会の名前にふさわしい「点P」となったように感じました。

学生コメント

創造表現学部 坂倉ゼミ 卒業制作展「展P」

創造表現学部 メディアプロデュース専攻4年生
伊木 華子さん

 坂倉ゼミは写真表現を学ぶゼミですが、集まったメンバーはみな写真以外にもいろんな表現方法に挑戦してみたいと思っている学生ばかりでした。そのため写真だけでなく、イラストやコピーなど、多彩な作品が集まったと思っています。作品だけでなく、この空間そのものにも注目してほしいです。内装のデザインや実際の設営も自分たちで考え、手を動かして作り上げました。また来場者に配るプレゼントとしてステッカーもデザイン制作ました。
 学生たちの作品を一般の方々に観てもらう機会はそれほど多くありません。そのため、関係者だけでなく、私たちのことを知らない方にも、展示を見ていただく良い機会になりました。