追究

2023年10月04日

ジェンダー・女性学研究所「ステレオリムーブ課」 お茶の水女子大学ジェンダー研究所への取材

2023年9月 お茶の水女子大学

日本有数のジェンダー研究機関であるお茶の水女子大学ジェンダー研究所に「ステレオリムーブ課」の学生が訪問し、研究所の歴史や活動について取材しました。

 ジェンダー・女性学研究所の学生運営委員「ステレオリムーブ課」は2020年に発足し、学部の垣根を越えて集まった学生が、主体的にジェンダーに関する研究活動に取り組んでいます。この研究活動の一環で、学外にあるジェンダー研究機関がどのような活動に取り組んでいるかを調査する「ゆるりと巡るジェンダー研」というプロジェクトがあります。
 本年度は9月5日に、日本でも有数のジェンダー研究機関であるお茶の水女子大学ジェンダー研究所に、「ステレオリムーブ課」の学生が3名訪問しました。研究所では所長の戸谷陽子先生とアカデミック・アシスタントの花岡奈央さんからお茶の水女子大学ジェンダー研究所の歴史や活動について説明を受けました。続いて学生から戸谷先生にいくつか質問をしました。例えば、「ジェンダー専門の研究所として、大事にしていることはありますか?」と質問したところ、「お茶の水女子大学が女性の居場所をつくり、日本のジェンダー研究を引っ張るという責任感を持っています。」とお答えいただきました。また、お茶の水女子大学がトランス女性の入学を受け入れていることから「お茶の水女子大学がトランス女性を受け入れると決定したとき、学内ではどう受け止められたのか」という質問もしたところ、「大学の自由な校風などで、トランス女性を受け入れる環境が整っていたことから、特に問題はなかった」とお答えいただきました。

 その後、お茶の水女子大学附属図書館をご案内いただきました。図書館にはジェンダー研究所が所蔵している図書を配架しているコーナーがあり、多くの所蔵図書ありました。ジェンダー研究所は全国の女子校から同窓会名簿や学校史といった古い資料も収集して所蔵しているとのことです。その中には愛知淑徳学園の歴史をまとめた『愛知淑徳学園史 : 創立六十周年記念』や、愛知淑徳学園創立者である小林清作先生の伝記『学園創立者小林清作先生 : 創立七十五周年記念』も所蔵されていました。

 学外のジェンダー研究機関を訪問することで、学生は多くを学び、刺激を得ることができたようです。今回の取材の成果は2024年3月発行予定のニューズレター第53号に掲載予定です。どうぞ楽しみにしていてください。