追究

2024年02月06日

名古屋土曜学習プログラム

2023年12月2日(土)名古屋市立荒子小学校

「豊かな土曜日」を届ける学習プログラムに
“英語を楽しんでほしい”という思いの学生たちと企画しました

 「名古屋土曜学習プログラム」は、子どもたちの豊かな土曜日を実現するため、地域、保護者、外部人材、民間事業者等の協力を得て、伝統芸能や科学実験など、体験を重視した学習を実施するもの。保護者や各種団体などがボランティアで体験的な学習プログラムを提供しています。
 愛知淑徳大学では、多くの学生たちが毎年、「土曜学習いきいきサポーター」として、名古屋市内各地の小学校で、希望者を対象としたプログラムのサポートをするため参加しています。12月2日(土)には愛知淑徳大学連携企画として、名古屋市立荒子小学校にて、文学部教育学科学生を中心に、国文学科学生、健康医療科学部学生も入り、英語活動を行いました。

 このプログラムは、教育学科松井千代先生の指導の下、学生が運営を行い、当日も学生中心で活動を実施する企画です。目指したのは「英語に楽しみながら実際の場面で使用する」こと。海外旅行を題材に、2時間のプログラムを行いました。児童にはまずパスポートが渡されます。自分の名前を書いて、活動がスタート。はじめは飛行機に乗る前のウォームアップ。英語活動で有名な“Simon Says”という命令ゲームをアレンジした“Captain(機長) Says”ゲームと、猛獣狩りゲームを英語にアレンジしたゲームの2つを行い、少しずつ英語を聞いたり言ってみたりという準備が整いました。

 次はいよいよ出発で飛行機の座席に座ります。機内食の料理や飲み物を英語で注文したり、エコノミー症候群防止として英語の曲でダンスを踊ったり、子ども特別便ならではのお楽しみゲーム「英語でビンゴ」を行ったりと、楽しい活動の中にも習っている英語が「使える」ということを実感できる内容です。機内の楽しい時間も終わり、着陸のアナウンスが流れると、この企画のメインとなる入国審査が待っています。飛行機を降りたら、係員に扮した大学生が入国審査の会話を練習してくれました。入国審査官の大学生から”Your passport, please.” と言われ、”Here you are.”と一人一人が英語を話す場面も。児童はとても緊張していましたが、やり取りが成功するととても嬉しそうでした。

 最後に、ブラジル、韓国、フランス、イギリス、アメリカ、中国のうち、自分の行きたい国に到着したという想定で、現地の日本語が話せるスタッフに扮した学生から国についての紹介を受けました。各国語での挨拶の練習や、「何時間かかるか」「異なる文化で驚くこと」といったクイズを実施。児童らから積極的に答えが出るなど、とても楽しい活気のある時間になりました。

 活動終了後、リーダーから「楽しかった人は手を挙げて!」という問いかけに、みんな勢いよく手があがり、児童だけでなく、学生からも笑顔がこぼれました。この企画を見守ってくださった名古屋市教育委員会主事からは、「児童らの様子を見ると、学生の英語を手本にしながら、英語を進んで使おうとしているのがわかりました。盛りだくさんの内容で、とても楽しんでいました。」というコメントをいただきました。
 今回の土曜学習プログラムでは、自分たちの企画を自分たちで進めるという経験をした学生たち。この経験は教員を目指すうえで大きな自信とモチベーションにつながったことでしょう。本学では今後も実践的な学習の機会を提供し、学生の成長をサポートしていきます。

●学生コメント

文学部教育学科3年 杉原 沙弥さん
文学部教育学科3年 金井 望さん

 今回の学習で最も心がけたのは、児童自身で活動できる時間を多く設けることでした。英語での説明は、ジェスチャーを加え、児童らの記憶に残るよう、学校で学んだ短くて言い回ししやすいものを使うなど工夫しました。リーダーとしてメンバーをまとめ、企画の中の活動毎に分かれたグループをサポートするのは難しいときもありました。しかし、この活動終了時に児童が笑顔で下校するのを目にし、達成感を得ることができました。今回のメンバーは、2名を除き、全員が文学部教育学科の学生でした。将来教員を目指す私たちにとって、この活動は、児童を楽しませるだけでなく、英語として実用的で有意義な活動であると思っています。今回の経験を生かし、教育現場で児童らに体験的な学びを与えられるようにしていきたいです。