追究

2024年02月06日

日韓大学生親善交流会

2023年12月15日(金)星が丘キャンパス 5号館 交流ラウンジEAST

日本人学生と中部地方の韓国人留学生の交流会が開催。
講演会やレクリエーションを通じて、お互いの文化に対する興味をさらに深めました。

 本学では、学生の異文化コミュニケーションを推進し、多様性を認め合える人材育成のため、留学生をはじめとした海外の方と異文化交流する機会が用意されています。たとえば、星が丘キャンパスのグローバルラウンジでは、言語学習や世界各国の行事などに関するイベントを実施。外国語に自信がない学生でも、異文化を体験しながら国際交流を楽しんでいます。
 2023年12月15日(金)には、中部地方の大学に在籍する韓国人留学生と日本人学生の総勢50人以上が参加した日韓大学生親善交流会が開催され、本学の学生と中部韓国人留学生連合会の留学生による企画・進行のもと、言語や文化の異なる学生たちがお互いを理解し、親交を深め合いました。

 交流会の前半では、株式会社SANTECの鄭禧昇(チョン・ヒスン)名誉会長による講演会を実施。「MZ世代にどんな未来があるか?」というテーマでお話しいただきました。出生率の低下やAI産業の進化といった現在の社会情勢を踏まえて、MZ世代(1981年~2010年生まれの世代)の人がどのように人生設計を立てるべきかについて語られました。人口減少によって企業は今後さらにロボットやAI、IoTなどの最新技術を導入するようになります。そのなかで人間が活躍するためにはAIなどを活用するスキルが求められるため、社会人になってから勉強する「リスキリング」が重要になるといいます。
 最後にヒスン氏は、「自分の人生を大事にしてほしい。また、何をやりたいかを一行で表現できるようにして、失敗を恐れずにチャレンジしてもらいたいです」と学生たちにエールを送り、講演会を締めくくりました。

 後半からはレクリエーションを開催。まずはグループごとに日本人学生と韓国人留学生が自己紹介し、自分の趣味や生活について伝え合いました。お互いの顔や名前を覚えたところで、今回のメイン企画「文章づくりゲーム」がスタート。スライド画面に日本語や韓国語の文字が一文字ずつバラバラに表示され、それらを並び替えると問題になります。先に問題に対して、正しく回答したりアクションをおこなったりしたグループが勝ちというルールです。「かんこくのあいどるふたり」「くろがみのひとてをあげる」など問題自体は簡単ですが、バラバラの状態だとなかなか読み解くのが難しく、各グループの協力が求められます。後半になるにつれて問題の難易度は上がっていましたが、学生たちの緊張も段々ほぐれていったようで、終盤には積極的に相談したり楽しそうに取り組んだりしている様子が見受けられました。

 日本人学生と韓国人留学生をつなぐ架け橋となった今回の交流会。レクリエーションを通じて、お互いの考え方や文化、言語について興味を深め、より異文化交流に対する意識を高められたことでしょう。今後も学生たちの異文化コミュニケーションの機会を創出し、多様性を享受できる人材育成に努めていきます。

学生コメント

交流文化学部 ランゲージ専攻 3年
豊田真穂さん

 中部韓国人留学生連合会の学生さんと共同で、「どのようなゲームならば盛り上がるか」などを考えながら企画しました。ただ一方的にクイズを出すだけでなく、日本人と韓国人がお互いのことについて学べる問題をつくったり、身長や髪型など交流のきっかけになるテーマを扱ったりすることで、学生同士が話しやすい空気をつくるようにしました。いろいろな大学から多くの留学生の方々に来ていただいて、最初は不安もありましたが、皆さん打ち解けた様子で交流していたので、企画は無事に成功して良かったと思っています。