追究

2024年09月26日

ビジネス学部 大塚ゼミ マーケティングディベート大会優勝学生インタビュー

大塚ゼミ3年生 星が丘キャンパスにて

他大学とのマーケティングディベート大会に挑戦。
悔しさを糧に取り組み、優勝を勝ち取りました。

 私たちビジネス学部大塚ゼミの3年生は、2024年7月に開催されたマーケティングゼミ対抗ディベートに参加しました。ディベートとは、特定のお題に対して肯定と否定の立場に分かれて議論をするもので、相手の主張に対して複数回質疑応答(第一反駁※・第二反駁)を繰り返し、第三者を説得するという知的スポーツです。

 大塚ゼミは長年、東洋大学・明治大学と協力して「マーケティングゼミ対抗ディベート」を運営してきました。私たちの代は2度目の参加です。2年生の冬に参加したときは3位で終わってしまったので、そのときの反省を活かして今回のディベートに挑みました。
※反駁(はんばく):相手側の意見に対する反論、または相手側から受ける反論。

聞き手を意識した主張、反論が勝利に

 第一試合は、大塚ゼミ対東洋大学の鈴木ゼミ。「オムニチャネルを導入する際、SPA(製造小売業)かセレクトショップどちらのほうが効果が大きいか」というお題に対して、是側の「SPAの方が効果が大きい」という立場で主張しました。
 事前準備として、是側が有利になるような経済支援やマーケティングに関わる情報を集めました。SPAの従業員だけでなく、顧客にもアンケートを取り、関係者へのヒアリングもおこないました。調べている段階では、ネットと店舗をつなげるオムニチャネルはセレクトショップの方が有利ではないかと思っていましたが、SPAのネットをプロモーションの手段だと考えればいいと視点を変え、主張に挑みました。EC化率が低くても、店舗数の多さでビジネスモデルとして成り立つという前提で挑んだものの、相手チームからEC率の低さを指摘、事例を多く持って反駁され、上手く返せなかったのは悔しかったです。ですが、相手の主張に対して冷静に反論し、その反論内容をジャッジの方にもわかりやすく伝えることができたことで、勝者として判定してもらえたと思います。

自分たちの「強み」を活かし、説得力ある主張へ

 第二試合は、大塚ゼミ対明治大学の菊池ゼミ。「レストランチェーンを新規開業する際、全国展開すべきか否か」というお題に対して、否側の「特定地域に出店すべき」という立場で主張しました。
 私たちは2年生から練習試合のような形でディベートに取り組んでおり、レストランチェーンについてはこれまでも議論してきました。ですが、最近開業したチェーン店の事例がなかったため、地域で親しまれている飲食店へのアンケートやヒアリング調査を通して、情報を集めました。そこでわかったのが、狭い立地で席数が限られていること、お店への愛着でお客さんが来ているということでした。その2つが強みになると気づき、大手レストランチェーンが出店しないであろう住宅街にお店を作り、お客さんに愛着を持ってもらうような運営にする戦略で主張しました。しかし、あくまでも私たちの主張は仮のビジネスモデルの話であって、相手チームの大手レストランチェーンにおける効率性、経済性といった主張に対しては、説得力が欠けてしまい引き分けという結果になりました。それでも、自分たちの主張における「強み」を意識した主張ができたと自信を持って言えます。

それぞれが成長を実感。更なる飛躍を目指す

 昨年のディベート大会の悔しさをバネに、今回は念願の優勝を勝ち取ることができました。チーム内で役割を分担したからこそ、それぞれの立場での気づきや学びがありました。主張を述べる立論のパートでは、話の組み立て方だけでなく、聴衆の方にわかりやすく伝えるための言葉の選び方、抑揚の付け方など、より上達した実感があります。第一反駁、第二反駁のパートでは、自分たちの主張の強みを活かしながら、相手の主張を「削る」反論をしなければなりません。情報の準備と共有をしっかりとした上で、ジャッジする方の理解が深まるような的確な尋問をできるようになったと感じています。また、お題を出されたときに、「私は是側かな」と思っても、チームの振り分けによって否側として主張しなければならないということがあります。ですが、その根拠をしっかりと調べることで、偏った考えにならず、広い視野を持つ意識が身に付いたと思いますし、これからの生活に活きる力だと考えています。
 ディベート大会の参加は今回が最後ですが、今は産学連携のプレゼンコンテストやアグリカルチャーコンペティションに向けて準備を進めています。ディベートで培った力を活かし、チーム一丸となって優勝を目指します。