追究
2024年11月25日
名古屋土曜学習プログラム「造形遊び、実験、環境体験学習」
2024年度 地域・ボランティア活動 教員 教育・学習 教育学部(2025年4月開設)

2024年10月5日(土) 名古屋市立極楽小学校
児童たちと一緒に
新聞紙による武器づくりやカラースライムづくりなどの
遊びを体験しました。
10月5日(土)、愛知県名古屋市名東区にある名古屋市立極楽小学校の体育館で「名古屋土曜学習プログラム」がおこなわれました。これは名古屋市が小学生を対象とし、地域や保護者、民間業者などの協力を得て、児童たちにさまざまな体験を提供するもの。毎年、本学の教育学科の学生もいきいきサポーターとして参加する恒例の行事です。
今回、集まったのは学童に通う小学1年生から6年生の児童51名。体育館の中央に集まり、土曜学習プログラムの学習コーディネーターが遊ぶ際の注意点を伝えた後、教育学科の山本先生が本日のプログラムの内容を話してくれました。今回のテーマは「造形遊び、実験、環境体験学習」の3つで進めていきます。
最初におこなったのは、造形遊び「宇宙人がやって来た」です。これは地球征服のために攻めてきた宇宙人に対し、児童たちが新聞紙で武器を作り、それを使って宇宙人を撃退するという遊びです。学生たちは宇宙人に扮し、地球征服が目的であることを告げるといったん退場。その後、児童たちには新聞紙やガムテープ、セロテープなどが配られ、武器作りを開始。皆、剣を作ったり、身を守る防具を作ったりするなど、楽しみながら製作していきます。30分ほど経った後、再び宇宙人がやってきて戦闘開始! 学生が扮した宇宙人たちは児童たちの元気さに驚き、地球征服を諦め、逃げていきました。
次におこなったのが、理科実験の発展学習「カラースライムづくり」です。これは子どもたちに人気のあるおもちゃ「スライム」を手作りするもの。スライムは洗濯のりにホウ砂を混ぜるだけで簡単に作ることができます。最初に山本先生から制作の手順と注意点について説明がありました。洗濯のりにホウ砂を入れた瞬間「はい。もうできてますよ!」と山本先生がスライムを持ち上げると児童たちからは驚きの声が。あまりに早い完成に児童たちはビックリしていたようです。その後、カラースライムづくりを開始し、児童たちは水彩絵の具を使って思い思いの色を付けながら、スライムを作っていきます。作り方のコツを掴み、一人で何個ものスライムを作っている児童もいました。完成したスライムで遊んだ後、スライムの持ち帰り方を説明し、後片付けをおこないました。
3つめは環境体験学習です。学生たちは児童たちに手作りの万華鏡を配り、その万華鏡の中に入っているものが何かをクイズ形式で考えてもらいました。学生から「万華鏡の中できれいな模様を作っているのはなんでしょうか?」と問いかけ、宝石のかけら、プラスチックごみ、かりんとうを小さくしたもの、の3つを提示すると多くの児童が2つめを選択。その後、続けて学生は「海に流れ出すプラスチックごみは毎年どれくらいの量になるでしょう?」と問題を出します。正解はおよそ800万トン! プラスチックごみが海洋汚染につながることを訴えかけ、今回の土曜学習は終了となりました。児童たちと直接触れ合った学生たちは、児童たちの動きや発言からさまざまなことを学び取ったことでしょう。
学生コメント
文学部教育学科4年
金井 望さん
土曜学習は3年生のときから参加し、これまで16校くらいを体験しました。プログラムの内容は大まかなアウトラインを山本先生に作っていただき、細かい部分は自分たちでアレンジしながら考えていきました。今回は最初におこなった造形遊びに寸劇要素があるため、3、4回練習をして流れなどを確認し、本番に臨みました。コーディネーターの方から私たちが付ける名札の名前は平仮名の方が良いとご提案いただいたのも勉強になりました。今回の体験を通じて、あらためて児童一人ひとりをしっかりと見つめ、それぞれの個性や良いところを見つけていく大切さを実感しました。