追究
2025年03月03日
教採現役合格者と新任教員を繋ぐ 「そうだ、先輩に聞こう。」

2025年1月16日(木) 長久手キャンパス 122教室
夢を叶えた先輩から後輩へ!
教採合格者に「教員としてのこれから」をお話してくださいました。
愛知淑徳大学では、教師を目指す学生と教師として働く卒業生のために「教志会」を設立しています。「教志会」とは、「教育に志す者の会」の略称で、本学で学ぶ教職課程履修者と幼稚園・小学校・中学校・高等学校・特別支援学校で教職に従事する卒業生とをつなぐコミュニティー・ネットワークです。在学生が「教員になれるように」、卒業生が「互いに支え合えるように」お互いに学びあい・支え合える場を提供しています。
2025年1月16日(木) におこなわれた教採現役合格者と新任教員を繋ぐ「そうだ、先輩に聞こう。」は、教員1年目の卒業生が在学生からの「採用試験に合格したけれど、4月の配属までの間、何をしたらいいかわからない」という声に応え、卒業生が自ら立案して実現した、教志会初の取り組みです。
当日は2024年に教育学科を卒業した3名の卒業生が来校。教室には採用試験に合格した4年生が集まりました。卒業生の3名はいずれも小学校の教員として勤務しており、尾張地区からは上原栞さん、名古屋市からは武田晟弥さん、西三河地区からは小倉愛美さんが登壇し、それぞれが在学生に伝えたいことを熱く語ってくれました。
最初に登壇した小倉さんは、採用試験に合格してから3月下旬に勤務校の連絡が入るまでの間、どんなことをしていたかを話してくれました。小倉さんは、教員になる前にやりたいことを楽しみ尽くすことにしたそうです。ネイルやヘアカラーを楽しむだけでなく、教員生活を想定して、朝が苦手な自分を変えようと、早朝アルバイトにも挑戦。「正直、きついなと思ったこともありましたが、慣れは大事。おかげで学校勤務での辛さを感じることはありません」と教員としての仕事にもいかされています。またその間に「教員になったらこんな子どもたちを育てたい」と自分らしい目標を決めたとも話し、それが学級目標の基準になっているそうです。礼儀や挨拶、感謝などを大切にして、子どもたちの健やかな成長を応援したいと願っていると目を輝かせました。
次に登壇したのは名古屋市立の小学校に勤務する武田さんです。武田さんは「採用からの流れはみんなと同じなので、僕らしい話をします」と、得意のレクリエーションを披露してくれました。現在、小学4年生を担当する武田さんは「学級経営では、いかに教員に注目させるかが大事だと実感した」と話し、クラスの雰囲気を高めて授業に興味を持ってもらうためにレクリエーションに力を入れているのだそうです。教室に集まった在学生たちにいくつかのレクリエーションを披露し、一緒に楽しみました。また自身が取り組んだレクリエーションの数々をプリントにまとめて配付してくれたので、在学生は「教員になったら使ってみよう」と嬉しそうでした。
最後に登壇した上原さんは、まず教員1年目の1年間の仕事を振り返って、困った時の対処法なども具体的に話した後、在学中の話に移りました。アルバイトなどに励んだ経験や、その上で「もっと学生時代にしか経験できないことをやっておいてもよかった」と話しました。「配属前に、教員としてのスキルを磨いておこうと思うかもしれませんが、教員になって思ったことは、愛知淑徳大学の学びは非常に優れていたことです。本学での学業をしっかり取り組んだ人なら、教員としての素養は十分に叩き込まれています。基礎力が高いので、そのままでも現場で通用すると実感しました。だからこそ、採用が決まったら今までやってみたかったことにぜひ挑戦してみてください」と熱く語ってくださいました。
3人のお話の後には、採用地域に分かれて、個別の質問タイムが設けられました。在学生たちは個別の質問をぶつけ、卒業生からたくさんのアドバイスをもらいました。
初の試みでしたが、リアルな実情を知る貴重な機会となり、在学生も安心した表情が広がっていました。今回参加した在学生が次は伝える立場となって継続して開催されることが期待されています。