追究
2025年04月09日
創造表現学部 創作表現専攻 メイドキッチンカー『NarraTive』さんによる講演会&ワークショップ

2025年2月20日(木)長久手キャンパス 122教室
メイドキッチンカーを運営するきぃ様から
「好きを形にする」というテーマでご講演をいただきました。
愛知淑徳大学の創造表現学会では外部のスピーカーを招いて講演会などのイベントを開催しています。授業の枠を超えて学生主体で活動を行う組織で、創造表現学部の学生であれば誰でも行事を主催し、参加することができます。
2025年2月20日(木)には、創作表現専攻の学生が主催したメイドさんによる講演会&ワークショップが開催されました。講師にメイドキッチンカー『NarraTive』のメイド長きぃ様をお招きし、「好きを形にする」というテーマでご講演いただきました。
現在、栄や星ヶ丘を中心にメイドキッチンカーでスコーンや紅茶を販売している『NarraTive』。全国各地の百貨店でのイベントにも多数出展しています。メイドさんがいる店として注目を浴びるだけでなく、本格的な紅茶や他にはないオリジナルスコーンの美味しさにも定評があり、お客様の6割は女性だそうです。
きぃ様は、大阪出身で小中学生の頃にいじめを経験しました。街中でメイドカフェのチラシを手にしたことをきっかけに中学2年生の時にはじめてメイドカフェを訪れます。その時に見たメイドさんたちがキラキラ輝いて見え、また学校での悩みを話すと親身になって励ましてくれたことからメイドカフェが心の居場所となっていきました。
その後、理系の高校に進学し、就職先では飛行機の設計に関わっていました。ところが再び組織に馴染めない自分がいることに気づき、お母さんの「好きなことやったらええやん」という一言が後押しになり、メイドの道へ。
メイドカフェでアルバイトをしながら会計事務所でも働いて経営を学び、起業に至りました。
いつも笑顔でお客様に接し、好きなことを形にしているきぃ様にそのような経験があったことを知ると、学生たちの視線はこれまでの憧れから尊敬の眼差しに。さらにきぃ様はどのようにビジネスを発展させていったかを丁寧にお話ししてくださいました。
これまでメイドカフェのお客様と言えば男性!というイメージを覆し、どのようにして女性ファンを獲得していったのか、主力商品をスコーンと紅茶に絞った理由は?なぜキッチンカーにしたのか?など、学生たちが疑問に思う点にはいくつものビジネスヒントが隠されており、学生たちは興味津々に耳を傾けていました。
講演の後は、参加学生が事前に考案した新作スコーンのコンテスト選考が行われ、1位には創作表現専攻2年の佐野ことはさんの作品が選ばれました。佐野さんは東海エリアの名産であるヤマサのちくわを使ったおかず系スコーンを開発。塩気があり独特の食感をめざした一品に、きぃ様からは「斬新な発想に驚かされました。魚介の旨みがスコーンにも合いそうで、生地に練り込むので運搬時の型崩れの心配もなく、コスト面でも優れていると思いました」とコメントをいただきました。
その後は、ワークショップをおこない、新作スコーンについてアイディアを出し合いました。
終始、和気あいあいとした雰囲気で開かれた今回の講演会&ワークショップ。きぃ様はコンテストで1位になった「ちくわスコーン」の試作まで用意してくれました。アイディアが形になり、学生たちは大感激でした!
最後に学生たちに向けて、「自分が好きなことを形にするのは思っているよりもハードルは高くありません。成功するためには、いかに早く失敗するかが鍵なので、完璧を目指すのではなく、少しすつでも発信してトライ&エラーを繰り返し、夢を叶えてください」と温かくメッセージしてくださいました。
学生コメント
主催者
創造表現学部 創作表現専攻2年
安藤麻衣子さん(右)
きぃ様のファンでぜひ学内で講演してほしい!と思っていました。ただ講演をするのではなく、どのような内容にすれば学びになるかを考え、スコーンの新作コンテストを考えました。参加してくれた方が主体的に考えて、たくさんのアイディアが出て、きぃ様も楽しそうにしていただいたのが印象的でした。また自分のやりたいことを実現するためにビジネス目線からの考え方が学べたこともとても勉強になりました。
新作スコーンコンテスト1位
創造表現学部 創作表現専攻2年
佐野ことはさん(中央)
『NarraTive』で販売している明宝ハムスコーンが好きで、おかずスコーンの新作を考えたいと思っていました。通学する最寄駅の店舗でヤマサのちくわを目にしており、これならスコーン生地に混ぜても形が崩れることなく、ちくわ独特の食感が残ると思って考案しました。
きぃ様の試作では、さらにチーズが加わりほどよい塩味が食欲をそそりました。ぜひ商品化してほしいです!