追究
2026年01月27日
建築学部 トシカン座談会 2025
2025年度 展示会・講演会・発表会 建築学部(2025年4月開設)

2025年11月11日(火)長久手キャンパス8号棟4階プレゼンテーションルーム
社会で活躍する卒業生を招き、座談会を開催しました。
学生生活や就職活動の参考となる貴重なお話を伺うことができました。
建築学部は、建築を総合科学として捉え、建築・まちづくりから住居・インテリアまで幅広い視点でカリキュラムを編成し、前身である「創造表現学部 建築・インテリアデザイン専攻」の時代から、さまざまな職種で活躍する卒業生を輩出してきました。社会の第一線で活躍している卒業生は、どのような学生時代を過ごし、現在どのような仕事をしているのでしょうか。その体験談を学生に伝え、先輩と後輩が交流することを目的とした恒例の座談会が、今年も開催されました。登壇した5名の卒業生が、それぞれリアルな体験談を語ってくれました。
2023年卒業 松本ゼミ 大原彩友香さん


幼少期からインテリアに興味を持っていた大原さんは、松本ゼミで学び、インテリア産業協会の助成を受けて360度カメラで撮影した部屋のサンプルを元に、インテリアが空間に及ぼす影響について研究しました。卒業制作では玄関収納をデザインし、優秀作品展に選出されました。学業と両立して部活動にも力を注ぎ、アクティブな学生生活だったと振り返ります。現在は、オフィス内装のデザイン設計会社で設計として活躍中。入社当時はインサイドセールスを経験し、その後プロジェクトマネージャーを経て設計へ異動しました。さまざまな部署を経験する中で、課題把握力やプロジェクトの進め方を身につけたことが、今に活きていると話してくれました。
2022年卒業 間宮ゼミ 森結萌さん


土木建設などを展開する企業の住宅部門で、注文住宅の設計と現場監理を担当している森さんは、実際に手がけた施工事例を提示しながら、仕事の流れや使用しているソフトウェア、そして仕事に込める思いについて語ってくれました。さらに、大学生活で得たことや就職活動で重視した点、面接対策でやったことなどを具体的に伝えていただき、学生は興味深く耳を傾けていました。働いてみての気づきとして、「会社のやり方や先輩社員の姿勢から学ぶことは多いと思いますが、自分らしさを忘れずに伸ばしていくことも大切だと感じています。その人らしい魅力こそが、″この人に任せたい″と思っていただける力になると考えています。ぜひ、学生生活では新しいことや好きなことにたくさん挑戦し、自分だけの魅力を育てていってください。」とエールを送りました。
2024年修了 淺田ゼミ 中村俊太さん


中村さんは本学大学院で天井放射暖房のエクセルギー解析について研究し、現在は空調設備会社で研究職に就いています。冒頭、「サブコンってご存知ですか?」と問いかけると、学生たちはあまり聞き慣れない様子でした。そこで、中村さんは、大手ゼネコンから空調などの専門的な設備工事を請け負うサブコンについて説明し、「サブコンは建物の中身をつくるのが仕事であり、人間で例えると臓器や神経、血管をつくるような重要な役割を担っています」と分かりやすく伝えました。さらに、中村さんが開発している「熱源最適制御システム」についても紹介。これは、省エネや省人化に貢献する技術であり、AIなどの最新技術を駆使しながら日々研究に取り組んでいると話してくれました。
2021年卒業 瀬口ゼミ・2023年修了 清水ゼミ 栗木蘭奈さん


岐阜県多治見市出身の栗木さんは、卒業設計では多治見まちづくり会社のオフィスを設計し、大学院の修士論文では多治見市の観光まちづくりの現状と課題をテーマにしました。修了後は建築設計事務所に入社しましたが、会社の吸収合併があり、現在の会社で都市計画コンサルタントをするに至りました。栗木さんは都市計画コンサルタントの仕事ついて、事例を交えながら、まちづくりのすべてに携われる魅力的な仕事であると紹介しました。最後に、就職活動で大事なこととして、「いろいろな立場を知る」「実際に足を運んで体感する」「自分が何をやりたいのか探究する」「人に伝わる話し方を習得する」という4点をあげて、後輩へのメッセージとしました。
2020年卒業 間宮ゼミ 片岡達哉さん


片岡さんが所属する建築設計事務所は、世界各国で話題のプロジェクトを手がけ、プリツカー賞をはじめ数多くの賞を受賞しています。片岡さん自身も多くのプロジェクトを担当してきました。優秀な学生だったわけではないと語る片岡さんですが、設計がとにかく好きで、オープンデスクやインターン、コンペやワークショップに積極的に参加していました。思い立ったら飛び込む姿勢が功を奏し、現在の事務所の代表から声をかけてもらうことにつながったそうです。後輩へのアドバイスとして、片岡さんはこう話します。「就職活動を始める前から『自分にはハードルが高い』と諦めず、やりたいことや入りたいところがあれば、ぜひ挑戦してみてください」。自身の経験を踏まえた力強いメッセージでした。




登壇者のプレゼンテーションの後は、質疑応答の時間がありました。学生は質問したい先輩を囲んで、「就職するのに資格取得は有効か」「海外のプロジェクトを手がける設計事務所では語学力が求められるのか」「将来やりたいことが定まらない」といった質問・相談をし、先輩たちは自身の経験を踏まえて親身に答えていました。先輩から心強いエールをもらい、学生たちは自分のキャリアを思い描き、行動するきっかけを得たようです。












