追究

2026年02月17日

第28回 図書館〈書評〉大賞授賞式

2026年1月6日(火)長久手キャンパス図書館
2026年1月14日(水)星が丘キャンパス図書館

第28回 図書館〈書評〉大賞の授賞式が行われました。
43編の応募から9名の学生が受賞しました。

 2026年1月6日(火)に長久手キャンパスの図書館で、1月14日(水)に星が丘キャンパスの図書館で、第28回 図書館<書評>大賞の授賞式がおこなわれました。<書評>大賞とは、質・量ともに優れた本学の図書館資料をより有効に活用し、本学学生の文化的・知的活動のさらなる発展、批評能力・文章作成能力の向上を通して教育の質的充実に貢献することを目的に創設され、年に2回開催されています。
 今回は43作品の応募の中から9名の学生が受賞しました。授賞式の冒頭で三和義秀図書館長は「本を通して感じたことを、これまで皆さんが培ってきた経験や価値観と融合させて、新たなストーリーを作ってくださったのだと強く感じました。皆さんの並々ならぬ真摯な努力に、感謝と敬意を表したいと思います」と挨拶を述べました。

 その後、各賞の賞状と副賞の授与がおこなわれ、受賞学生がコメントをしました。学生からのコメントが終わると、選考委員の先生方から講評をいただきました。増井先生は「甲乙つけがたいほどの力作揃いでした。自分が好きな作品が取り上げられているだけで嬉しい気持ちになりましたし、知らない作品の書評にも読んでみたいと思わせる力を感じました。これからもぜひ続けてほしいです」とコメントしました。

大賞

創造表現学部 創作表現専攻3年
山口 拓海さん
「沈黙が語るもの」

 梨木香歩著『家守綺譚』は、私が所属しているゼミで取り扱った作品であり、自分なりの読解を交えて書評できたのではないかと思っています。同時に、自分の感じたことや考えたこと全てを言葉にするのは難しいと思い、最も魅力的に思えた部分に焦点を当てて書きました。正確に表現できたかわかりませんが、断片だけでも伝わっていると嬉しいです。

準大賞

文学部 国文学科4年
坂 元太さん
「不便さのなかにある輝き」

 来年から本屋に就職することが決まり、自分の言葉で人に本を勧められるようになりたいという思いから、ジャン=ドミニック・ボービー著『潜水服は蝶の夢を見る』の書評を書きました。今後は、本の魅力を自分なりの言葉で丁寧に伝えられる書店員をめざし、少しでも本屋の力になれるよう頑張りたいと思います。

文学部 国文学科2年
小林 歩花さん
「『人間らしさ』と向き合うとき」

 フィリップ・K・ディック著・浅倉久志訳『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』は、SF小説です。これまでSFは難しいという印象が先行し、手に取ることをためらっていましたが、印象だけで敬遠してしまうのはとてももったいないと感じさせてくれる一冊でした。もっと多くの人にSF小説の魅力が伝わればといいなと思っています。

創造表現学部 メディアプロデュース専攻4年
舘 航平さん
「再認識の愛、再構築の愛」

 東野圭吾著『容疑者Xの献身』の書評を書こうと思ったきっかけは、正直なところ賞金に惹かれたという思いもありました。作品を通して自分が考えたことを、伝える機会をいただき嬉しく思います。私の書評がこの本を手に取るきっかけとなり、さらに誰かが別の書評を書くきっかけとなって、そうしたつながりの中でさまざまな考え方が広まってほしいなと思います。

佳作

文学部 国文学科2年
二階堂 瑛人さん
「人生にイエスを」

 ヴィクトール・E.フランクル著・霜山徳爾訳『夜と霧:ドイツ強制収容所の体験記録』の書評が、このように評価いただいたことを嬉しく思います。この本を読んで感じたことを書評の中で十分に書ききれなかった部分もあるので、まだ読んだことのない人は、ぜひ一度手に取ってほしいです。

人間情報学部 データサイエンス専攻2年
松山 璃子さん
「無いはずの喜び」

 タミム・アンサーリー著・小沢千重子訳『イスラームから見た「世界史」』の書評を書こうと思ったのは、著者の何気ないコメントに疑問を覚えたことがきっかけでした。1つの出来事への捉え方について、ただ率直に納得するだけではなく、「なぜそう思ったのか」を考えられる人でありたいと思わされる一冊でした。

創造表現学部 創作表現専攻4年
横井 みのりさん
「アーティストになるための予防接種」

 村上隆著『芸術起業論』に出会ったのは書評大賞の締め切り直前だったのですが、本書の知識の量と質に感動して「この思いを残さなければ」という強い使命感に駆られました。特に、私と同じ創造表現学部に所属する学生には、ぜひ一度読んでほしい一冊です。

創造表現学部 創作表現専攻2年
安達 士竜さん
「選択と向き合う」

 森見登美彦著『四畳半神話大系』について書きました。私は文章を書くことが得意ではなく、読まれることを前提とした文章を書く難しさを改めて感じました。今回このような評価をいただけたことを光栄に思います。

交流文化学部 国際交流・観光専攻2年
若園 桃果さん
「静かな旅がくれたレッスン―有元葉子の生き方から学ぶ」

 私は日頃あまり読書をする習慣がありませんでしたが、有元葉子著『有元葉子の旅というレッスン』は、大学生である今の自分を見つめ直すきっかけを与えてくれました。書評を書くという経験を通して、自分の感性を磨くことができたと思います。これから迎える就職活動に向けても、良い経験になりました。