追究

2013年01月22日

文学部 教育学科 第4回 浅田ゼミ演奏会

文学部 教育学科 第4回 浅田ゼミ演奏会

学生同士が互いの個性を活かし合い、ゼミ活動の集大成となる演奏会をつくり上げました。

文学部 教育学科の浅田ゼミでは、音楽と学校教育や子どもの成長などとの関連についてグループで研究するとともに、声楽や楽器演奏など音楽技術の向上、表現力や感性などの養成にも力を注いでいます。その学びの集大成を披露する場として、毎年、名古屋市内の劇場にて演奏会を開催しています。第4回目を迎える今年度は1月22日(火)に名東文化小劇場にて開催され、教育学科の学生や教員、浅田ゼミのゼミ生のご家族・ご友人の皆さんが観賞されました。

 第1部では、金子みすゞの詩による合奏曲5曲が披露されました。学生たちが美しい詩をメロディーに乗せて歌い上げると、会場は穏やかな雰囲気で包まれ、観客の皆さんは曲目に合わせて時に手拍子を打ちながら聞き入っていました。
続く第2部では、モーツァルトの名曲を元にした楽曲演奏から、4年生8人がグループで取り組んだ卒業研究「モーツァルト効果の研究と検証」の口述発表、4年生による21曲のモーツアルト名曲メドレーリレー演奏がおこなわれました。学生たちはピアノやフルート、クラリネット、リコーダーなど楽器それぞれの魅力的な音色を活かしてモーツァルトの楽曲を情感豊かに表現し発表するとともに、モーツァルトの音楽が子どもの心を落ち着かせ、集中力を高めるというグループ研究の成果も発表していました。

 代表学生が挨拶の中で「浅田先生やかけがえのない仲間と出会い、互いに学び合って成長することができました。その感謝の思いを忘れず、次のステップへ力強く進んでいきたいと思います」と語り、浅田先生に花束を贈ると、浅田先生も学生たちも頬から涙を流していました。
浅田ゼミの絆の強さが伝わった演奏会は、始終温かな空気に満ち、音楽が持つ優しい力を感じる時間となりました。学生たちにとって、仲間や浅田先生と力を合わせて会をつくり上げた経験は、大きな自信になり、さらなる成長の原動力となるでしょう。

浅田ゼミ代表 文学部 教育学科

 2年間、ゼミでは浅田先生に親身になってご指導をいただき、仲間と共にモーツァルトの研究、演奏会に向けた練習に打ち込み、教員をめざす上でとても充実した日々を送ることができました。その成果を多くの方々に披露する演奏会をゼミ生一丸となってつくり上げ、人としても成長できたと感じています。私自身、大好きなピアノに打ち込むことができ、とても幸せな時間でした。今後、ゼミでの経験や教育学科での学びを活かし、教育現場に出てからも子どもたちの可能性を伸ばしていきたいと考えています。

文学部 教育学科 浅田まり子 准教授

 音楽は、眼で見ることはできませんが、確かな"力"を持っています。それを検証するために4年生はモーツァルトの音楽が持つ癒しの力を研究し、卒業論文を立派に完成させました。そして、今回の演奏会にも仲間や後輩たちと力を合わせて取り組み、一人ひとりが大きな成長を遂げることができたと感じています。今後、教育現場に出てからも、素直な心や学ぶ心を大切にして生涯学び続け、音楽の力を子どもたちにも伝えてほしいと期待しています。