追究
2014年05月14日
「ビジネスイノベーション実習」

実践的な学びの中で、社会で活きるチカラを磨きます。
ビジネス学部は、実社会で活きる幅広い知識・スキル、思考力、コミュニケーション能力など「ぶれないチカラ」を持つビジネスパーソンの育成をめざしています。学生たちの大きな成長のカギとなるのが、社会で活躍する自分の姿を想像しながら学べる、実践的な授業の数々。「ビジネスイノベーション実習」も、主体性や思考力、行動力などを磨く授業のひとつです。身近な新商品を創出し、会社を起業するまでのプロセスを擬似体験します。この経験を通して、学生たちは相手に自分の企画や考えを魅力的に伝えるコミュニケーション能力を身につけ、ビジネスパーソンへと着実に歩みを進めています。
発案した新商品を、プレゼンテーション。
5月14日(水)の講義では、ランダムに指名された学生が、自身が考案した新商品を発表しました。たとえば「指紋認証機能付きの傘」。盗難防止につなげたいという思いから生まれた商品です。説明を受けた学生からは、たくさんの意見が寄せられました。「指紋認証は傘本体についているものなのか、それとも後付の装置なのか」という質問に、プレゼンテーターを務めた学生は「傘本体に組み込み、登録した指紋が認識されると傘が開く仕組みにしたい」と回答。また、「指紋認証をつけるには電力が必要ではないか」という指摘に対しては、別の学生から「指紋認証ではなくて暗証番号を活用したら電力の問題が回避できる」という提案があり、プレゼンテーションを通して商品の改善点が明確になり、アイデアが深まりました。
仲間と積極的に意見を交わし、互いに高め合いました。
アイデア商品の中には、「カーペットクリーナー」の粘着シートがはがしにくいことに着目した商品もありました。粘着シートの下に挟み込んだビニールや厚手の紙などを引っ張ると、手を汚さず簡単に交換できるという仕組み。プレゼンテーターは「粘着シートの裏側に付箋をつけるようなイメージです」と、わかりやすい表現で聞き手に商品を紹介しました。商品の特性を細部までクラスメイト全員が共有したことで、「途中で粘着シートがやぶれてしまわないか」といった具体的な質問が次々に飛び出しました。
この他にも、「伝染しにくいストッキング」「スポーツシューズの中に砂が入らないようにするためのカバー」「目の動きで操作するメガネコントローラー」など、個性的で多岐にわたる商品が発表されました。 プレゼンテーションはもちろんのこと、質疑応答にも積極的に取り組んだ学生たち。社会で求められる発信力や傾聴力、論理的思考力、状況把握力などを磨くとともに、ビジネスの専門知識をさらに修得しようと向学心も高めました。