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2015年01月20日

第9回 愛知淑徳大学 中国語スピーチコンテスト

第9回 愛知淑徳大学 中国語スピーチコンテスト

平成26年12月12日(金) 星が丘キャンパス 5号館55A

学生たちが自分の思いを中国語で熱く語る、
スピーチコンテストを開催しました。

 中国経済の急速な発展にともない、近年、中国語の運用能力がますます求められています。愛知淑徳大学においても世界に通用する中国語の習得をめざし、言語活用科目や留学制度などを充実させ、高度な中国語教育を実現しています。学部を問わず全学生が自分の目的に合わせて語学力の向上に努め、日々、ネイティブスピーカーの教員や留学生と生きた中国語での会話を楽しんでいます。そうした学習の成果を披露し、学生同士が互いに高め合う場として用意されているのが、「愛知淑徳大学 中国語スピーチコンテスト」。今年で9回目を迎える、伝統的な行事です。今年は12月12日(金)に開催され、11名の学生が舞台に立ちました。会場となった教室には、同じく中国語を学ぶ学生が大勢つめかけ、仲間の勇姿を見届けました。

 11人の学生たちが語ったのは、留学先での出来事、中国人の友人との交流、中国語学習に対する思いなど。この日に至るまで、学生たちは教員と留学生の熱心な指導を受け、中国語のスキルを磨きました。その成果を思う存分発揮した学生たち。身振り手振りを使って、自分の思いを中国語でしっかりと応援に駆けつけた教員や仲間に伝えていました。ひとつのスピーチが終わるたびに惜しみない拍手が贈られ、会場内はあたたかな雰囲気に包まれました。

 スピーチ終了後は、2015年の4月から社会人として働く3人の4年生が自身の中国語学習に関する経験を披露。交流文化学部4年の女子学生は「中国語学習に関する課題を毎日コツコツ取り組んだことで、継続力と実行力が身につきました。就職後もこのチカラを活かしていきたいと思います」と語りました。さらに、中国語の劇が披露され、天津短期留学の様子がおさめられたDVDも上映されて、会場を盛り上げました。

 厳正な審査の結果、最優秀賞に輝いたのは、交流文化学部2年の井野さん。留学先で出会った「兄」と慕う中国人との交流をイキイキと語りました。閉会の言葉として文学部の樗木先生は「言葉は使って伸びるものです。間違いを恐れずに中国語を使い続ける前向きな姿勢をこれからも大切にして、スピーチコンテストの伝統を引き継いでください」とメッセージを送りました。このコンテストをきっかけに、参加者同士の交流が生まれたことはもちろん、会場内の中国語を学ぶ学生にとっても中国語学習の意欲向上につながったことでしょう。2015年は節目の10年目を迎えますが、その先も中国語教育の伝統的なイベントとして受け継がれていくはずです。

《最優秀賞》交流文化学部 交流文化学科 2年

 1年生のとき、スピーチコンテストで堂々と自分の気持ちを中国語で伝える先輩方を見て、自分ももっと上手に中国語を話したいと、天津への短期留学に参加しました。そこで出会ったのが、スピーチでも話題にした「兄」。彼に支えられながら中国語を学んだ日々を思い出すと、自然に感謝の気持ちが湧き、ひと言ひと言に感情を込めて語ることができました。また、最優秀賞に結びついたのは、約1カ月間、毎日のように指導してくださった先生方のおかげです。的確なアドバイスのもと、重ねた努力が最高の評価につながり、今、大きな達成感を噛みしめています。次の目標は、再会を約束している「兄」と中国語で談笑すること。これからも仲間と切磋琢磨し、中国語の学修に全力を注ぎます。

交流文化学部 杜 英起先生からのメッセージ

 ゼロから中国語を学び始めた学生たちが、堂々と自分の思いを中国語で話す姿を見て、とても感動しました。スピーチコンテストに勇気を持って参加した学生全員に拍手を送りたいと思います。スピーチをおこなった学生は、短い準備期間の中で、中国語のスキルを大きく伸ばしました。これからも、この経験を糧に成長してほしいと思います。一方で、今日のスピーチコンテストを聞いていた中国語を学ぶ学生にとっても、いい刺激になったことでしょう。学生たちの向学心と、それを支える先生方の熱意が、このスピーチコンテストの原動力。2015年は第10回という節目の年です。今後も、中国語学習に励む学生たちを力強く支えていきます。