追究

2015年05月12日

第3回 ビジネス学部 インナーゼミナール大会

第3回 ビジネス学部 インナーゼミナール大会

平成27年2月20日(金) 星が丘キャンパス 4号館

ゼミの枠をこえて学生同士が意見を交わし、より広い視点でビジネスを学びました。

 ビジネスの幅広い分野を段階的・体系的に学び、社会で活かせる「ぶれないチカラ」を養う、ビジネス学部。産学協働のプロジェクト、商品企画や起業プランを立案する活動、世界のビジネス現場を体感する海外研修など、多彩なプログラムを用意しています。2月20日(金)におこなわれた「インナーゼミナール大会」もそのひとつ。専門分野の異なるゼミが、異なる視点から企業研究に取り組み、討論をするビジネス学部独自の大会です。企画・運営は、学生たちが主体。教員のサポートのもと、当日の司会進行や論点の設定、統括などにも奮闘しました。

 3回目の開催となった今回は、技術・生産管理を専門とする浅井ゼミ、マーケティングや広告を専門とする新井ゼミ、経営情報システムなどを専門とする上原ゼミ、流通やマーケティングを専門とする大塚ゼミ、マーケティングを専門とする傅ゼミ、コーポレートファイナンスを専門とする三矢ゼミ、財務会計や国際会計を専門とする森ゼミの2年生が参加。スーツを身にまとった彼らは、議論がスタートする直前まで資料を読み、チームの意見をまとめました。

 今回のインナーゼミナール大会では、17チームが6分科会にわかれ、ゲーム業界、インターネット業界、自動車業界など、業界ごとの企業比較に取り組みました。議論のベースになったのは、各チームが約半年間をかけて段階的に進めていた企業研究、中間レジメや質問書・回答書。それぞれのチームが順番にプレゼンテーションをおこない、各企業のマーケティング戦略、製品戦略、流通戦略、主要事業、環境活動、経営スタイルなどの多様な特色、業界全体の課題や社会の変化などに関する理解を深めました。
 そして共有した情報や知識をもとに、同業2社をさらに細かく比較・検討。どの分科会においても、学生たちはビジネス学部で鍛えている思考力や分析力、発言力などを発揮し、主張の裏付けとなるデータを提示して説得力のある意見をぶつけ合い、活発にディスカッションしました。その支えとなっていたのが、会の運営・進行役「議長団」を務めた3年生の学生たち。論点をホワイトボードに端的にまとめ、ポイントを確認しながら各チームが納得する結論へと導きました。

 ゼミの枠をこえて議論を深め、社会を見据える視野を大きく広げるきっかけとなった、インナーゼミナール大会。多くの学生にとって、多様な業界・企業の新たな課題に気づき、向学心をより高めるきっかけになりました。さらに、仲間との絆を強めながら、"違い"を尊重し理解し合う心、ビジネスパーソンとして社会に貢献できる力も育んだことでしょう。

《第1分科会》浅井ゼミ、大塚ゼミ、三矢ゼミ

比較企業:ゲーム業界「任天堂」「SONY」

 ゲーム市場の今後をリードする企業はどちらなのか。「スマホ市場」「ゲーム機器のハードとソフト」に視点を置きながら議論。ハードウェアにも強いSONYが優勢とする結論を導きました。

《第2分科会》新井ゼミ、大塚ゼミ、傅ゼミ

比較企業:インターネット業界「楽天」「アマゾンジャパン」

 出店方式で各店の独自性を活かす楽天と、自社で在庫・物流管理をおこない利便性に優れたアマゾン。各社の経営方法を考慮し、より顧客ニーズにフィットする楽天が将来的に優位であると考えました。

《第3分科会》大塚ゼミ、三矢ゼミ、森ゼミ

比較企業: OA機器業界「エプソン」「キャノン」

 デジタルカメラやプロジェクターなどの個々の商品だけではなく、各社の事業全体を見つめ、今後より成長する企業を分析。他社と差別化した商品開発に力を注ぐエプソンへの期待を高めました。

《第4分科会》浅井ゼミ、新井ゼミ、森ゼミ

比較企業: 自動車業界「マツダ」「三菱自動車」

 財務面から見て投資家が魅力を感じる企業はどちらかを議論。発展途上国では三菱自動車、先進国ではマツダが強い現状を分析し、自動車業界におけるグローバル戦略のあり方を考案しました。

《第5分科会》上原ゼミ、三矢ゼミ、森ゼミ

比較企業: SNS業界「mixi」「DeNA」

 「ヒト・モノ・カネ」という経営資源や財務など、多角的に2社を分析。企業の成長力となる「ヒト」を育てるため、人材育成により力を入れるmixiのほうが将来的にも業績が伸びると予測しました。

《第6分科会》浅井ゼミ、新井ゼミ

比較企業: 小売業界「セブン&アイホールディングス」「イオン」

 コンビニでは圧倒的に強いセブン、事業を広げて売上を伸ばすイオン。顧客ニーズや次のビジネスチャンスを見据えて企業経営することの重要性を議論しながら、2社の将来像を検討しました。