躍動

2013年03月21日

「学生ビジネスアイデア」に独自のプランを応募し、3名が栄えある賞を手にしました。

vol.18

ビジネス学部 ビジネス学科 真田ゼミナール

ビジネスプランを一人ひとりが考案し、学外のコンテストに挑戦。

 ビジネスの現場では、「自主性」「協調性」「企画力」などが必要だと言われています。そこで私たちが所属する真田ゼミでは、真田幸光先生の熱いご指導のもと、ゼミがスタートして間もない2年生の前期から実社会を見据えた実践的な学びに取り組みます。そのひとつが、事業計画書の作成です。事業計画書とは、新しく始めるビジネスの内容や取り扱う商品・サービス、収支の予算などをまとめた計画書のこと。私たちゼミ生も「起業家」という意識を持ち、ビジネス学部の授業で得た専門知識、ニュース・新聞などで知る社会情勢やトレンド、自分の興味・関心などからアイデアを生み出していきました。それらをもとに経営ビジョン、ターゲット顧客、事業場所、人員計画、宣伝方法、財政計画などを現実的に考え、また事業計画書の完成度を高めるためにアンケート調査や企業へのヒヤリングなどもおこないました。
約半年間という長い時間をかけて完成させた事業計画書を、ゼミ内で発表することはもちろん、財団法人 名古屋産業振興公社 名古屋市新事業支援センター主催「学生ビジネスアイデア」にも応募しました。この学外のコンテストへの挑戦も視野に入れていたからこそ、ゼミ生同士で互いのプランについて真剣に意見を述べ合うこともありました。事業計画書の作成自体は一人ひとりの個人作業でしたが、30人のゼミ生がひとつのチームとして共に大きな目標に立ち向かったという実感があり、私たちにとって得難い経験となりました。

栄えある賞だけでなく、数多くの成果も手にすることができました。

 こうした貴重な学びが得られただけでなく、私たち3人はさらに幸運なことに、「学生ビジネスアイデア」で特別賞、佳作、努力賞を受賞。達成感や喜び、真田先生や仲間への感謝の気持ちが込み上げました。そして名古屋市中小企業振興会館でおこなわれた表彰式に参加し、表彰状を受け取ったとき、社会に貢献できるビジネスパーソンをめざして今後もチャレンジし続けようと決意を新たにしました。
今回の取り組みを通じ、作成した事業計画書が実社会に通用するのか学外の方々に評価いただき、自己のレベルを客観的に把握し、今後の学びの目標について明確にすることができました。さらに、社会に対する視野を広げ、行動力やプレゼンテーション能力などを磨くことができたと、自分たちの成長も感じています。この手ごたえをさらなる向上の糧にし、ゼミでの研究やさまざまな学修・活動により意欲的に取り組んでいきます。

[特別賞]「ミュージカルハウス」

舞台関係のオーディションに対応した、受験スクールの事業を考案しました。他社との差別化を重視し、ミュージカル、バレエ、声楽を取り入れ、受験から一般まで多様なクラスも設定。「他にないものを!」と深く考えたことにより、「人も、他者とは違う何かを持つことが大切だ」と気づき、社会で活きる「自分ならではの強み」を在学中に身につけたいと意欲が高まりました。

[佳作]「インターネットサイトの更新、メールの代行管理」

家族経営などの小規模事業者に対し、インターネットサイトの有効活用などを通して経営をサポートしたいと考えました。実際に父が営む会社のサイトを改善したところ、インターネットからの注文が増加。効果と手ごたえを感じました。こうした経験を重ね、どんな事業が社会で必要とされているのかを常に考える、「ビジネスの目」を養うことができたと思います。

[努力賞]「若者向けセミオーダーメイド(スマートフォンアプリ)」

高価なイメージのあるオーダーメイドをより身近なものにしたいと考え、価格設定に注力しました。若者が衣服にどのぐらいお金を使うかといった裏付けとなるデータを得るためにアンケート調査などをおこない、現実を見据えて考える力が身についたと思います。また、人前での発表に苦手意識を持っていましたが、ゼミで発表を繰り返すうちに、人に伝えることに対して自信も芽生えました。