躍動
2025年03月26日
2024年日本建築学会設計競技 タジマ奨励賞受賞と東海支部入選を果たしました。

vol.111

「コモンズの再構築」という課題で
諸江ゼミの学生がタジマ奨励賞受賞と東海支部入選を果たしました。
創造表現学部 建築・インテリアデザイン専攻の諸江ゼミでは、近現代の建築から身のまわりの建築までを見学したり分析したりし、新しい設計手法を考え、コンペティションや実務の設計活動に活かしています。
今回、「2024年度支部共通事業 日本建築学会 設計競技」において、全国から341の作品が集まった中、同ゼミの田口廣さん、竹川葵さん、細江杏里さん、内田新大さんの4人チームによる作品「茎の図工室」がタジマ奨励賞を受賞。同ゼミの中瀬加南さん(4年)、大倉若菜さん(4年)、前川咲葉さん(4年)、前田有貴子さん(4年)、伊藤颯人さん(3年)、岡山莉呼さん(3年)の6人チームによる作品「時をかける羊」が東海支部入選。2024年7月23日に全国一次審査会がおこなわれ、全国入選候補12作品のノミネートとタジマ奨励賞10作品が選考。8月28日には明治大学が会場となり、全国二次審査会が公開で開催され、ノミネート作品のプレゼンテーションがおこなわれました。受賞したそれぞれのチームに、作品について、コンペティションの感想などを伺いました。
■2024 年度 支部共通事業 日本建築学会 設計競技入選作品 >
最優秀賞/タジマ奨励賞
創造表現学部 建築・インテリアデザイン専攻
細江杏里さん(3年)、竹川葵さん(4年)、田口廣さん(4年)、内田新大さん(3年)
テーマは「コモンズの再構築 --建築、ランドスケープがもたらす自己変容」ということで、私たちは愛知県田原市の「花き産業」に着目して提案しました。産業の背景には、カットされた茎がゴミとして処分されているという現状があります。そこで、茎を資源化して何かできないか?という着想から設計したのが「茎の図工室」です。茎を建材に使ったり、訪れた人が茎で何かをつくったり、体験できるような建物です。茎をシート状にしたものを建材として使っているのですが、建材の特性から建築を考えたり、建材をつくるという工程が先にあったりするのは初めての体験で、新しい発見がたくさんありました。4年生と3年生という、学年を超えてのグループ設計ということで、スケジュールの共有やコミュニケーションを密にとるということをより意識し、将来建築の仕事をするにあたっても良い経験になりました。
東海支部入選
創造表現学部 建築・インテリアデザイン専攻
中瀬加南さん(4年)、大倉若菜さん(4年) 、前川咲葉さん(4年)
前田有貴子さん(4年)、伊藤颯人さん(3年)、岡山莉呼さん(3年)
グループで取り組むにあたり、役割分担をする中で、自分に与えられた役割は責任を持って全うしなければという思いから、しっかり調べたり考えたりすることが成長にもつながったと実感しています。また、3カ月かけて1つのものをつくりあげるという経験は初めてで、達成感がありました。作品は、尾州の羊毛について、工程ごとに空間をわけ、その場所で羊も飼うという要素を盛り込みました。みんなの意見を1つの建築として提案することができました。実際に工場に足を運んで現場を見たり、そこで仕事をしている人から話を聞いたり、メンバーのアイデアをいろいろまとめていく中で、建築についての考え方を1つ増やせたような気がします。