スポーツ・健康医科学科 スポーツ・健康科学専攻

心と身体の健康をめざす、生涯健康社会のリーダーを育成します。

健康科学の基礎知識を基盤としたヘルスプロモーション(健康維持・増進活動)をスポーツ・身体活動の面から推進する、人生100年時代の生涯健康に貢献する人材を育成します。基礎医学・臨床医学・体育学・スポーツ科学・栄養学・メンタルヘルスというカリキュラムにおける学問領域の柱に加えて、これら領域を横断する「学校教育」と「健康教育・ヘルスプロモーション」という軸を設定しています。

「生涯健康」について6つの分野から多面的に学び健康科学の総合力を培う


「生涯健康」について6つの分野から多面的に学び健康科学の総合力を培う


身につく力


身につく力

スポーツ・健康科学専攻の特色

6つの学問分野を学べる
体系的カリキュラム

幅広い学問分野から生涯健康に関する知識を体系的に学びます。修得した知識をもとに、健康に関する諸問題の解決策を考える力を養います。

医師やスポーツ指導者など
第一線で活躍する専門家が指導

医療・スポーツ・栄養学・メンタルヘルスの第一線で活躍する専門家が授業やゼミナールを担当。専門的な知識をより深く、効率良く学べます。

教員志望者や健康運動指導士など
資格取得志望者のサポート

教員採用試験や健康運動指導士の資格取得に向け対策授業を実施。授業以外でも実技指導をおこなうなどのサポート体制を整えています。

スポーツ・健康科学専攻の魅力

保健体育教員をめざした学びをサポート

教員採用試験対策講座や実技指導など独自のサポート

保健体育教員をめざす学生に対し、本学独自のカリキュラムを豊富に用意しています。『保健体育教職演習』、『保健体育実践演習』で、保健体育教員に必要な指導法や授業づくりについて学修。『教員採用試験対策講座』では、自己分析をはじめ、現在の教育問題、面接対策、場面指導まで学び、学校現場で求められる教員としての対応力を身につけます。さらに、授業時間外におこなわれる教員採用試験に関わる実技指導(体操、陸上など)もあり、保健体育教員をめざす学生の学びを幅広くサポートしています。


教員採用試験合格者報告会

教員採用試験に合格した学生や卒業生たちが自身の経験を伝える報告会です。合格を勝ち取った先輩たちが、勉強方法や面接対策など試験に向けた具体的な取り組みや時間の使い方、試験や面接の様子などを発表。夢を叶えた先輩から後輩へバトンを渡す、スポーツ・健康科学専攻の伝統行事になっています。


体験・経験から理解につながる学び

  • 体力を正確に測定・評価する方法を学び、専門的指導に活かす
    科目:体力測定・評価演習

    体力の概念と測定法の原理を理解し、対象者の体力レベルや健康状態を考慮した実施方法や評価方法を修得します。少人数制の授業で実際に身体を動かしながら学びます。

  • 授業紹介
  • 水泳・水中運動の理論を学び、スポーツ指導や学校教育に活かす
    科目:体育実技A 水泳

    水中環境の特性を理解し、水泳・水中運動及び水辺の安全に関する知識や技術を学びます。また、実践を通して、スポーツや運動指導、学校教育に活かせる能力を養います。

  • 授業紹介
  • 対象者に合うトレーニングプログラムを考案
    科目:スポーツトレーニング演習 Ⅰ・Ⅱ

    トレーニング指導者としての知識や技術を修得し、その実践的なトレーニング方法を学びます。トレーニングプログラムの作成・実践を通して、一般の人からアスリートまで指導できる力を養います。

  • 授業紹介
  • 保健体育の授業づくりに挑む
    科目:保健体育実践演習 Ⅰ

    4年次の教育実習を見据えて、保健体育の実践的な授業づくりをおこないます。グループで模擬授業とディスカッションを繰り返し、指導力を高めます。

  • 授業紹介
  • 身体運動中の生体情報を分析する
    科目:身体運動測定法演習

    運動中の身体の動きや発揮される力、運動前後の生理的な反応を測定し、得られたデータを力学的・生理学的側面から分析・考察する能力を身につけます。

  • 授業紹介
  • 保健体育科教員としての指導力向上をめざす
    科目:体育実技E 武道1(剣道)

    剣道の特性や成り立ち、伝統的な考え方等を理解するとともに、その基本技術および応用技術、ルールや審判法の修得を通して、中学校武道必修化に対応できる指導力を培います。

  • 授業紹介
  • 楽しい時間を創る力を培う
    科目:レクリエーショナルスポーツ

    性、年齢、体力など身体的条件の異なる人々の身体的・精神的効果を考え、生涯にわたって楽しく計画的に運動・スポーツを実践するための方法や安全に活動することを学びます。

  • 授業紹介
  • 専門領域を追求し卒業論文へつなげる
    科目:健康科学研究Ⅰ~Ⅳ

    少人数のゼミナール形式で2年にわたり学びます。スポーツ科学や健康科学、心理学など各自関心のある分野についてゼミナールを選択し、研究課題を設定、研究計画を立て、調査や実験などを通して卒業研究へ展開します。卒業研究の成果は卒業論文や研究発表会で発表します。

  • 授業紹介
スポーツ大会  - スポーツを通じて仲間との絆を深める

入学間もない1年生が仲間や先輩、教員との親睦を深め、主体性やチームワークを養うことを目的としています。企画・運営をおこなう2年生にとっても、課題発見・解決力を磨き、リーダーシップを養う貴重な実践の機会となります。

  • スポーツ大会
  • スポーツ大会

施設紹介

  • 健康医科学系実習室

    超音波診断装置、肺活量計、心電図といった検査機器を備え、生理学的、医学的検査の実習が可能です。

  • 施設紹介

  • 健康スポーツ系実習室

    動作の記録や力の測定のためのハイスピードビデオや床反力計、呼気代謝測定装置や脚筋力測定装置といった検査機器を備えています。

  • 施設紹介

  • 健康栄養系実習室

    アスリートの競技種目や目的に応じた栄養管理を計画し、作成した献立を調理するなどの実習をおこないます。

  • 施設紹介

先輩から聞く学科(専攻)のこと在学生・卒業生の先輩が、学びのことを教えてくれます。詳しく読む
  • 在学生の声

  • スポーツの楽しさを伝え、健やかな心身の成長を支える教育者・指導者になりたい。

    在学生

    冨石 千尋さん
    健康医療科学部 スポーツ・健康医科学科 4年
    (愛知県立長久手高等学校 出身)
    *現・健康医療科学部 スポーツ・健康医科学科 スポーツ・健康科学専攻

    保健体育教員をめざし、運動に関する学修・研究や教職課程の学びに力を注いでいます。最も印象深い科目は、2年次に履修した『教職インターンシップ』です。長久手市内の中学校で1年間、毎週1回の体験活動に取り組みました。保健体育の授業補助や学級活動などに携わりながら、授業づくりや生徒への指導・声かけなどを体得。実際の教育現場で学んだ経験が、3年次で受講した『保健体育実践演習』での指導案作成、バスケットボールや陸上など各競技の適切な指導方法の修得に活きたと思います。
    また、『教職インターンシップ』で実感したのは、生徒の運動能力を高めることの重要性です。社会問題にもなっている子どもの体力・運動能力低下を学校現場で目の当たりにし、3年次からのゼミでは運動パフォーマンス向上に関する研究に励んできました。現在は、運動指導の専門知識を深めたいと考え、大学院進学を視野に入れて、運動パフォーマンス向上につながるウォーミングアップやトレーニング方法などを追究しています。
    将来、多くの子どもたちにスポーツの楽しさを伝え、生涯にわたって健康的な生活ができるよう心身の成長を支える教育者・指導者になりたい。その目標を叶えるために、運動に関する専門性や指導力を身につけていきたいと思います。

  • 就職決定者の声

  • 人の心と身体に関わる大切さを学んだことが、仕事観のベースになっています。

    卒業生

    萩原 里咲さん
    健康医療科学部 スポーツ・健康医科学科 2018年度卒業
    (愛知県立名古屋西高等学校 出身)
    *現・健康医療科学部 スポーツ・健康医科学科 スポーツ・健康科学専攻
    就職先:アルフレッサ株式会社

    現在は、医薬品商社に勤務し、営業職として病院、診療所、薬局などの医療機関を訪問し医薬品をはじめとする医療関連商品の情報提供や販売活動をしています。仕事をする上で大切にしているのは、医師や薬剤師の先にいる患者さんの存在。生命にも関わる製品を扱っているため、伝える情報に間違いが無いよう、正確で迅速な対応を心がけています。こうした意識を持って働けるのは、学生時代に人の心と身体の健康について学び、その大切さを理解したおかげだと感じています。在学中は、「スポーツ科学」「医学」「栄養学」「メンタルヘルス」といった幅広い分野について学び、なかでも、臓器や血管の構造、生活習慣病など、入社してから学ぶべきことについて勉強できていたことは自分にとってプラスになり、自信にもつながりました。ゼミ活動で仲間と一緒に試行錯誤しながら実験に取り組み、乗り越えたことも貴重な経験です。これからも大学で培った経験と専門知識を活かし、「萩原さんから商品を買いたい」とお客さまに言っていただけるような営業担当をめざします。

  • 就職決定者の声

  • 人が生きていくために大切な知識を学ぶ

    卒業生

    松波 知里さん
    健康医療科学部 スポーツ・健康医科学科* 2021年度卒業
    (岐阜県立岐阜商業高等学校 出身)
    *現・健康医療科学部 スポーツ・健康医科学科 スポーツ・健康科学専攻
    就職先:岐阜県教育委員会(高等学校教諭・保健体育)

    Q1 この学科(専攻)を志望した理由は?

    高校時代、部活動で技術指導する機会があり、チームメイトが上達する姿を見て教えることにやりがいを感じ、教員を志しました。教員の輩出実績に加え、スポーツを他の分野からも多面的に学べることで、教員として多彩な知識を身につけられると思い、本学科を選びました。

    Q2 印象的だった授業は?

    『スポーツ心理学』で体を動かすと緊張がほぐれるという体と心のつながりを学んだり、『スポーツトレーニング論』で筋肉の部位別の鍛え方を学んだりしたことが、スポーツの多面的・理論的な理解につながり、小学生から続けているハンドボールのトレーニングでその効果を実感できました。学年があがるにつれて栄養とスポーツ科学の関係性、運動がメンタルヘルスに及ぼす影響など、6つの分野が相互に作用することも実感し、学ぶことが楽しくなりました。

    Q3 学生時代の経験を今後どう活かしていきたい?

    保健体育の授業は、ただ運動をするだけでなく、人が生きていくために大切な知識が詰まっていると再認識しました。教科書の内容に加えて、体の構造や運動効果などを部活動をはじめとする生徒の実生活に結びつけて伝え、実践できる学びとなるよう、私自身の経験も交えながら指導していきたいです。


4年間の学び(2024年度)




PICKUP!科目詳しく読む
解剖学

人体を構成している器官系(臓器)や組織などの位置や名称、構造、機能、疾病・外傷の病態や回復などについて、体系化して理解。解剖学への興味を引き立てるトピックスや雑学、生理学的知見などを交えて学びます。


スポーツ栄養学

スポーツをおこなう人のパフォーマンス向上のための栄養摂取を学修します。個々に必要な栄養素などの必要量の推定法を理解し、具体的な食事方法を学びます。また、競技種目の特性や体重の増量・減量など目的別の食事方法を理解します。


  • バイオメカニクス

    関節や筋の動きなどに着目し、日常生活やスポーツにおける運動のメカニズムについて学びます。また、運動の指導に役立てられるよう、身体運動に対する外力の効果が予測できる能力を身につけます。

  • バイオメカニクス

時間割例

1年次前期

時間割例

中学校、高等学校の保健体育教諭一種免許状が取得可能

中学校、高等学校の保健体育の教員をめざす学生は、学科の科目以外に教職課程科目を履修。教育の理論や学級活動、学校行事の指導法から、指導計画や具体的な授業づくりなどを、4年次の教育実習を見据えて1年次から学んでいきます。

資格・免許

取得できる資格・免許
  • 中学校教諭一種免許状(保健体育)
  • 高等学校教諭一種免許状(保健体育)
  • スポーツプログラマー/日本スポーツ協会公認スポーツ指導者(受験資格)
  • 健康運動指導士(受験資格)
  • 健康運動実践指導者(受験資格)
  • JATI認定トレーニング指導者(受験資格)
  • 健康管理士一般指導員(受験資格)
  • 初級パラスポーツ指導員(申請資格)
  • レクリエーション・インストラクター(申請資格)

就職

主な就職実績
  • 愛知県教育委員会
  • 愛知県警察本部
  • 愛知県庁
  • 旭化成ホームズ
  • アルフレッサ
  • アルペン
  • 伊勢湾海運
  • 大府市役所
  • 鹿児島県警察本部
  • 岐阜県教育委員会
  • 厚生労働省 東海北陸厚生局
  • 参天製薬
  • スズケン
  • 住友不動産販売
  • スルガ銀行
  • トーカイ
  • 常滑市役所
  • 豊島
  • 豊田市消防本部
  • 中北薬品
  • 名古屋市消防局
  • 日東工業
  • パロマ
  • (学)藤田学園
  • 防衛省 航空自衛隊
  • 松本義肢製作所
  • みよし市役所
  • 明和地所
  • 八神製作所
  • ヤマシタ
  • リコージャパン 他
※ スポーツ・健康医科学科の実績

ゼミナール(2024年度)

安藤 富士子 ゼミ身体の健康と心の健康の結びつき
笠井 信一 ゼミパフォーマンス向上に関する研究
坪田 祐基 ゼミ人間の心の個人差、発達、適応、健康に関する研究
鶴原 香代子 ゼミ余暇活動と健康意識
豊嶋 陵司 ゼミ身体の動き・力とスポーツパフォーマンス
平野 雅巳 ゼミ健康づくりのための運動と体力
矢野 裕介 ゼミ体育・スポーツ・武道の歴史と文化
山本 周史 ゼミ体力・運動能力とパフォーマンス
渡邉 健太郎 ゼミ健康維持と増進への運動器の関わり

学生たちの研究テーマ例

  • 部活動における顧問との関係が高校生の自己肯定感に及ぼす影響
  • 体幹トレーニングがランニングフォームに与える即時的な影響について
  • 男子大学生スポーツ選手の膝関節等速性筋力特性
  • 高強度間欠的運動前のBCAAとクエン酸の同時摂取が疲労に及ぼす影響
  • 新型コロナウイルスによる大学生の生活意識の変化
  • 大学生アルティメット選手のディスク投擲精度と指比の関連
  • ジョギング中の音楽聴取が主観的時間評価に及ぼす影響について
  • マット運動における伸膝前転の成功者と失敗者の開脚前転の比較
  • スタートダッシュにおける腕振りの役割
  • 日本におけるダンスの受容と展開
  • スタジアム・アリーナを核としたまちづくりに関する研究