学位論文審査基準(研究科)

文化創造研究科

(1)博士前期課程

修士論文は、次の項目ごとにその適否を審査し、それらを総合して合否を判断する。修士制作については、この基準を準用する。

①研究課題が、現代社会の問題解決にとって適切か
あるいは新たな文化創造のための契機となり得るか

②結論が、現代社会の問題解決のための有効な提案となっているか
あるいは新たな文化創造のための有益な提言となっているか

③研究の過程において、次の要件が満たされているか
(ⅰ)論理性
(ⅱ)実証性
(ⅲ)資料処理の適切性
(ⅳ)創造性

④先行研究の踏襲と超克が実現できているか

⑤課題に対する研究方法は妥当か

⑥在籍中の学修・研究成果が反映されているか

⑦専門分野の研究の進展に寄与できるか

(2)博士後期課程

博士論文は、次の項目ごとにその適否を審査し、それらを総合して合否を判断する。

①研究課題が、現代社会の問題解決にとって適切か
あるいは新たな文化創造のための契機となり得るか

②結論が、現代社会の問題解決のための有効な提案となっているか
あるいは新たな文化創造のための極めて有益な提言となっているか

③研究の過程において、次の要件が十分に満たされているか
(ⅰ)論理性
(ⅱ)実証性
(ⅲ)資料処理の適切性
(ⅳ)創造性

④先行研究の踏襲と超克が十分に実現できているか

⑤課題に対する研究方法は十分に妥当か

⑥在籍中の学修・研究成果が十分に反映されているか

⑦専門分野の研究の進展に大きく寄与できるか

教育学研究科

修士論文の審査基準は以下の通りである。

①研究テーマの適切性
現代の教育にかかわる問題の把握・分析が適切になされ、研究目的が明確であること。

②研究方法の妥当性
研究目的を達成するための方法が妥当であり、説得力を有していること。

③論文構成能力
一貫した論理展開のもとに、明確かつ平明な文章で記述されていること。また、図表や引用などを含めて、学術論文としての体裁が整っていること。

④研究の独創性
研究目的に対応した明確で独創性を有する結論が提示されていること。

⑤倫理的配慮
研究の遂行にあたり、研究科倫理規程や研究テーマに関連する学会や団体の倫理基準を遵守し、適切な倫理的配慮がなされていること。

心理医療科学研究科

(1)博士前期課程

修士論文の成績については、以下の8 項目を基本として合否を判定する。

①研究内容の当該研究領域ならびに社会的な意義

②問題意識と目的設定の整合性と適切性

③目的に応じて選択された研究方法の妥当性

④結果から導かれた考察の適切性・妥当性

⑤研究内容の新規性や独自性

⑥論文全体を通しての論理的整合性

⑦表現や表記の的確性

⑧倫理的配慮の適切性

なお、上記の項目を総合的に勘案し、学位試験の結果と合わせて修士学位審査結果として指導教員より文書表記にて研究科委員会に報告される。合否の判定は、その報告に基づいて行われる。その報告内容は、指導教員を通して学生本人に通知される。
なお、言語聴覚学専修および視覚科学専修においては、各専修が実施する「修士論文公開発表会」において研究成果を発表しなければならない。

(2)博士後期課程

博士学位論文の評価基準は、修士論文において求められた論文の完成度に加えて、さらに以下の点が評価基準となる。

①当該領域もしくは近接する他領域の研究に影響を与え、発展させる基盤となる研究であること

②当該領域の研究を指導する立場に相応しい見識に基づいた研究論文であること

グローバルカルチャー・コミュニケーション研究科

(1)博士前期課程

修士論文は、以下の5項目を審査の基本として合否を判定する

①[研究テーマの適切性]
研究の学問的意義や問題意識・研究目的が明確であり、現代グローバル社会における課題解決において意義のある研究であるか。

②[研究方法の妥当性]
研究テーマにふさわしい学術上の研究方法および高度な情報分析能力が用いられているか。

③[先行研究との関連性]
先行研究論文を十分に調べ、当該分野の研究成果や研究動向の中に自らの研究成果を位置付けることができているか。

④[研究の論理的整合性]
論理の展開に一貫性があり、説得力があるか。体裁(表記、図表、引用、参考文献の提示など)が整っているか。

⑤[研究の独自性と問題解決能力]
グローバル市民意識と高度な異文化理解に基づく問題解決のための新たな知見を提示できているか。

(2)博士後期課程

博士論文は、修士論文の審査基準項目に加えて、以下の項目を含めて審査基準とする

①[研究の独創性と体系性]
当該の研究分野に独創的な知見が含まれており、体系性があるか。

②[研究の学術性と貢献度]
グローバル社会において理論・実践両面から学術的・社会的価値を有し、当該分野の発展に貢献する研究であるか。

ビジネス研究科

(1)博士前期課程

ビジネス研究科では、ディプロマ・ポリシーに従い、下記の事項を中心に審査を行う。

①研究テーマの明確性
研究テーマの設定が、明確な問題意識に基づき、研究の学問的意義および必要性が明瞭に述べられ、修士の学位に対して妥当なものであるか。

②研究方法の妥当性
自らの調査によって入手した資料・データに基づき研究テーマにふさわしい学術上の研究方法および分析方法が用いられているか。

③先行研究との関連性
先行研究を理解したうえで、当該分野の研究動向の中に自らの研究成果を位置づけているか。

④論旨の一貫性、構成・表記の適切性
研究目的、分析、結果、考察の過程において、論旨が一貫しており、ふさわしい体裁(表記、図表、引用、参考文献の提示など)が整っているか。

⑤問題解決能力
独自の視点により問題点を整理し、分析したうえで現実的に妥当性のある結論を導き出せているか。

(2)博士後期課程

ビジネス研究科では、ディプロマポリシーに従い、下記の事項を中心に博士論文の審査を行う。

①研究テーマの明確性
研究テーマの設定が、明確な問題意識に基づき、研究の学問的意義及び必要性が明瞭に述べられ、申請された学位に対して妥当なものであるか。

②研究方法の妥当性
自らの調査によって入手した資料・データに基づき研究テーマにふさわしい学術上の研究方法及び分析方法が用いられているか。

③先行研究との関連性
先行研究を理解したうえで、当該分野の研究動向の中に自らの研究成果を位置づけているか。

④論旨の一貫性と構成・表記の適切性
研究目的、分析、結果、考察の過程において、論旨が一貫しており、学術論文としてふさわしい体裁(表記、引用、参考文献の提示など)が整っているか。

⑤独創性・有用性
学術的な独創性や有用性が明示され、新たな知見を含み、学術的・社会的に貢献するものであるか。

2023年2月1日現在