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第45回 蛇笏賞・迢空賞 贈呈式&祝賀会

本学の島田修三学長が、「第45回 迢空賞」を受賞しました。

 「五・七・五・七・七」という言葉のリズムを持つ短歌は、人々がさまざまな心情や情景を詠み、時をこえて味わい続けてきた日本詩歌のひとつです。その短歌の世界で最も権威ある賞と言われているのが、財団法人 角川文化振興財団が主催する「迢空(ちょうくう)賞」です。この賞は、日本詩歌の興隆をめざす角川書店によって、昭和42年に俳句部門の「蛇笏(だこつ)賞」とともに設立されました。

 「迢空賞」が第45回を迎える今年、本学の島田修三学長が『蓬歳断想録(ほうさいだんさうろく)』でこの栄えある賞を受賞しました。『蓬歳断想録』は島田学長が自身の日常や心に浮かぶ思いを詠んだ歌集であり、「第15回 若山牧水賞」「第1回 中日短歌大賞」にも選ばれ、歌壇で高い評価を受けています。

 6月17日(金)には、東京にて「第45回 蛇笏賞・迢空賞」の贈呈式と祝賀会がおこなわれ、俳人・歌人の方々など大勢の人が集まりました。角川文化振興財団 角川歴彦理事長から、島田学長と、句集『日光月光(にっこうげっこう)』で「蛇笏賞」を受賞した黒田杏子氏に賞状と記念品が贈られ、お二人を祝福するあたたかな拍手が会場に響き渡りました。

 島田学長は賞を受け取った後、受賞に際しての謝辞と作歌への揺るぎない思いを語りました。「生きていると、喜びも悲哀も含めて“味わい”のある出来事が次々と起こります。そんな人生の“味わい”をいとおしみ、歌を詠み続けてきました。そして今回『蓬歳断想録』で名誉ある賞をいただき、この上ない喜びや幸せを感じています」。
また、島田学長の学生時代の先輩でもある佐佐木幸綱選考委員は選評の言葉として「島田君の歌は男歌。荒々しく、力強くありながら、やさしさや含羞がただよっています。現代歌壇では非常に珍しい、男っぽい男の歌です」と語り、島田学長の短歌を称賛しました。
集まったすべての人が受賞者のお二人と一緒に喜び、晴れやかな笑顔であふれた「第45回 蛇笏賞・迢空賞」の贈呈式と祝賀会。受賞を祝うとともに日本詩歌のさらなる発展が祈念され、希望に満ちたひとときとなりました。