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平成20年度 学長表彰式

2009年3月12日

 青空が広がる穏やかな一日となった平成20年3月12日、「平成20年度学長表彰式」が長久手キャンパスで行われました。
 学長表彰は、毎年1回、特に優れた学業成績をあげた学生や、課外活動などで特に顕著な成績をあげた個人または団体に贈られるものです。
 今年度はこの名誉ある賞を2人の学生が受賞。
 当日は多数の教職員も祝福にかけつけ、笑顔と拍手に包まれる和やかな雰囲気の中で表彰式が執り行われました。
 小林素文学長は、受賞者一人ひとりに表彰状を授与した後、「受賞を出発点に、今後も自分を信じて突き進んでいってほしい」と祝いの言葉を述べられました。
 学生のさらなる成長を願う学長の力強いエールは、自らの学びを追究し続ける学生の皆さんに、大きな自信と勇気を与えてくれたことでしょう。

特に優れた学業成績をあげた学生
木造 由貴さん 現代社会学部現代社会学科 4年(2008年度)

 最初に学長表彰されたのは、学生の照明デザインコンペ「第21回コイズミ国際学生照明デザインコンペ」において佳作に入選された、現代社会学科都市環境デザインコースの木造由貴さんです。木造さんの「ハーネス・オブ・ハート」という作品は、超高輝度LEDと体温発電素子を用いた先進的なものです。全参加者1443名の中から入賞したことが高く評価されました。
 「コンペに続いて学長表彰も受けることになり、驚きと感激でいっぱいです」と、受賞の喜びを語る木造さん。体温をエネルギーにしてライトを灯すという作品のコンセプトは、”最小限の素材で最大限の明かりを...”というコンペのテーマに基づいてアイデアを練り、身体に着けるだけで明かりがつけば、夜道や災害時などで使え、電気の整備が不十分な国でも生かせるのではないかと考えたそうです。環境問題など、日ごろの授業で学んでいたことがこの発想につながったと言います。コンペでの受賞が自信となり、卒業研究も照明づくりに取り組んだそうで、「ひとつのことに真剣に取り組むと、そこから道が開かれていくのだと感じています」とにこやかに語ってくれました。

前谷 直希さん コミュニケーション学部言語コミュニケーション学科 3年(2008年度)

 前谷直希さんは、日本中国友好協会主催「第26回全日本中国語スピーチコンテスト」の大学生スピーチ部門で、愛知県大会第1位・中国駐名古屋総領事館賞を受賞、全国大会でも第2位・中国教育部賞という栄誉を射止めました。中国への長期留学を経験せずに、このような好成績をおさめたことは、愛知淑徳大学で前例がありません。この快挙をたたえて学長表彰が授与されました。
 前谷さんが中国語に真剣に取り組むようになったのは、1年生の中国語の授業でネイティブの先生と話をした時に、新鮮な感動を覚えたことがきっかけだったそうです。2年生の夏には中国の天津で短期研修を経験し、秋には学内の中国語スピーチコンテストで優勝。実力を十分に磨いたのち、3年生の秋に全日本中国語スピーチコンテストで好成績をおさめました。「仲間と一緒に練習したり、先生や留学生に発音を見てもらったりするうちに、中国語がみるみる上達していきました」と振り返ります。
 「今後は中国語の運用能力テストであるHSK試験で最上級レベルに挑戦し、ゆくゆくは中国語を使った仕事に就きたいです」と、凛としたまなざしで抱負を語ってくれました。