健康豆知識

季節外れ(?)のノロウイルス感染症

6月、東京に住む孫たちが相次いでノロウイルスに感染した。普通、ノロウイルス感染症は冬の食中毒の定番である。自分も学生時代に生牡蠣で当った。バレーボール大の鉛の球を腹に抱えたような感じで一晩中辛かった。昨年は夏場でも何例かの食中毒事例が報告されている。どうして夏にノロウイルス?
ある専門家によると、新型コロナウイルス感染症対策として「アルコール消毒」が普及・定着して流水による手洗いが疎かになっているからではないかとのこと。ノロウイルスにはアルコールは全く無力である。かつて球状小型ウイルスと呼ばれたノロウイルスは、極めて軽量で患者の吐瀉物や唾液から浮遊して空中を彷徨っており、その僅かな量を吸い込むだけで移ってしまう感染力甚大な代物である。
それにしても、新型コロナウイルスはいろんなところでいろんな厄介を起こし続けている。なんとも難儀なウイルスである。

(2023.10.31記)

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