健康豆知識

タンパク尿

学校の健康診断で再検査を受けなさいと指摘される中で最も頻度が多い項目が尿たんぱくである。いわゆるタンパク尿と言われる状態で血液中に含まれているたんぱく質が尿に漏れ出ることで起こる症状である。タンパク尿は血尿と違って、排尿時に視認できるものではない。尿検査でタンパク尿が検出されても、起立性や運動性などの一過性のタンパク尿であることがほとんどである。起立性タンパク尿は腰を曲げることで腎臓の静脈が圧迫され、尿にたんぱく質が混じってしまうことで発生する。運動性タンパク尿も、良性のタンパク尿であり、激しい運動の後などに見られるもので、病的ではない。病的タンパク尿は、病気の症状として出現しているもので、原因となっている病気を特定して適切な治療を行う必要がある。なかでもネフローゼ症候群や糸球体腎炎などの病気が原因でのタンパク尿の可能性がある場合には早期の精密検査が必要となる。

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