健康豆知識

そのしつこい咳、逆流のせいかも

最近、「胃食道逆流症」という病気が日本で増えてきている。この病気はもともと高齢で腰の曲がってきた方に見られる一種の加齢現象だと思われてきた。しかし、日本の食環境の欧米化(高脂肪・高蛋白食)、ピロリ菌の急激な減少などから胃酸分泌が増加したと考えられ、今や若年者でも症状が出てくる事が珍しくない病気となった。

病態の鍵は胃酸の逆流である。最も典型的な症状は「胸焼け」であり、酸っぱいものが上がってくる感覚も多い。胃酸の正体は塩酸だから焼けた感じがするのも当然か。しかし「胃食道逆流症」の症状は実は多彩であり、例えば、喉の詰まった感じや胸痛、更には慢性的な咳など、まるで他の臓器が原因のような症状が出る事もある。だから冒頭の慢性的な咳も、喘息とかでは無くて逆流による事も実はある。私も長く続く咳で呼吸器内科の治療を受けるも改善しない患者さんに胃酸を抑制する薬を処方し、劇的に改善した経験がある。

愛知淑徳大学クリニックでは、耳鼻咽喉科と連携し胃食道逆流症を見逃さない診療をしています。どうぞ気になる方は受診して下さい。

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