司書資格の取得を希望する皆さんへ
「司書」資格って、どんな資格?
「司書」(図書館司書)とは、『図書館法』という法律で定められた図書館の専門的な業務(仕事)に携わる職員のことを指す名称です。具体的には、都道府県や市町村の公立図書館などで、貸出返却作業や読書案内、問い合わせや質問などに回答するレファレンスサービス(情報サービス)などのカウンターでの対面業務や、図書館資料の選択、発注及び受入作業から、分類、目録作成などを行う専門的職員とされています。
「司書」になるには、一定の条件、つまり専門的な知識や技術を身に付けることが求められています。「司書」の資格の取得方法には、『図書館法』第5条により以下の3つの方法があります。
- 大学(短大を含む)で司書資格取得に必要な科目を履修し卒業をもって資格を得る。
- 大学(短大を含む)又は高等専門学校卒業生が司書講習を修了し資格を得る。
- 3年以上司書補としての勤務経験者が司書講習を修了し資格を得る。
そのうち、1. 大学で司書資格取得に必要な科目を履修するために本学に設けられているのが「司書課程」です。
「司書」・「司書教諭」・「学校司書」の違い
図書館に関わる専門職には、上記の「司書」の他に「司書教諭」と「学校司書」があります。
「司書」は、上記『図書館法』で定められた役割を果たす専門職員に対する資格であり、主に公共図書館を対象としています。
「司書教諭」は、小・中・高等学校・特別支援学校に設置される「学校図書館」に携わる専門資格で、資格取得には、小・中・高等学校・特別支援学校のいずれかの教員免許状の取得と合わせて、『学校図書館法』による規定のもと、「司書教諭」の所定の科目を履修し単位を修得する必要があります。
「学校司書」は、平成27年4月より「学校図書館法」で新たに規定された、学校図書館の専門的職員のことを指します。現在は資格としての明確な基準はなく、一般的に学校図書館の専門的職員を指し、多くは司書資格もしくは司書教諭資格を取得しています。
「司書課程」で学ぶには
愛知淑徳大学の学生が司書資格を取得したい場合、所定の司書課程カリキュラムに従って必要な科目を履修します。科目によって履修対象学部が異なるので注意してください。
本学「司書課程」は登録制となっています。履修を希望する学生は、次の手続きを経て「司書課程」の各科目の履修が許可されます。未登録学生の「司書課程」科目の履修は許可されませんので注意してください。
なお、本学の「司書課程」では、人間情報学部2022年度以前入学者は対象に含まれません。2022年度以前入学の人間情報学部所属学生で「司書」資格取得を目指す場合は、履修要覧の学部専門教育科目の「履修上の注意」および「カリキュラム表」を確認してください。
「司書課程」の登録方法
「司書課程」の登録における諸注意
- 資格取得に必要な全単位を取得するまで、毎年必ずCampusSquareに掲載される司書課程履修者ガイダンス資料を確認してください。
- 「司書課程登録票」未提出者の課程科目の履修は認めません。
- 新規の課程履修登録は年度当初のみです。年度途中からの新規登録はできません。
- 課程の履修開始は1年生次です。2年生以上の在学生で新規に履修を希望する者および大学院生については、履修について別途説明があるので、事前に教務事務室・教学事務室に申し出てください。また中断も可能です。
- 「司書課程」登録者(「司書課程履修登録票」の提出者)からは、効果的な演習科目運営のために、別途オンライン検索実習費を徴収します。(徴収方法や金額の詳細はガイダンス資料を確認してください。)
- 途中で「司書課程」の履修を取りやめ、もしくは中断する場合は、必ず「司書課程履修登録票」の取り下げ手続きをとってください。
「司書課程」の履修について
本学「司書課程」の履修内容、必要単位数、科目内容やカリキュラムについては司書資格取得に必要な単位・科目の履修についてをご覧ください。
本学以外で司書資格を取得するには
「司書」資格は大学を卒業し、所定の科目の単位を取得している場合、資格が取得できます。よって、所属大学以外で科目の単位を取得したり、卒業後に科目の単位を取得した場合も「司書」資格が取得できます。
本学の学生が、何らかの事情で本学の「司書課程」を履修できない、もしくは必要な単位取得が出来なかった場合、他大学が開講する「司書講習」や、卒業後に本学の「科目等履修生」の制度を用いて、必要な単位を取得することが可能です。
本学以外での「司書」資格取得に必要な手続き等は、全て学生本人が行いますが、それぞれの事情に応じたアドバイスや相談対応は随時行いますので、司書資格取得に対して不安や相談がある場合は、ぜひ相談に訪れてください。