成長

2017年10月16日

「偏見を持たない」。その大切さに気づき、相手を受け入れることを知った大学4年間。

vol.46

コミュニケーション学部 言語コミュニケーション学科 2011年度卒業

4年間、真摯に中国語学習に取り組んだことが、私の自信。

 大学4年間を振り返って自信を持って言えるのは、「中国語の勉強を精一杯がんばった」ということです。この確かな達成感は、社会人になって働く時、とても大きな力となって私を支えてくれています。 中国語との出会いは、大学1年生の時。当時、中国語は必修科目で、授業を通じてその音の美しさや知らない言語を学ぶことの楽しさに夢中になりました。そして何より指導してくださる中国人の先生方が厳しくもやさしく私たちに接してくださり、「この先生のもとで学べば、必ず力をつけることができる」と確信を得ました。そのため2年次からの専攻を「中国語」とし、馮(フォン)先生のもとで語学力を磨いていきました。

「偏見を持たない」。その大切さに気づき、相手を受け入れることを知った大学4年間。

留学で得た「誰にでも分け隔てなく接することができる姿勢」。

 馮ゼミの活動で一番印象に残っている出来事は、1ヶ月間の天津留学です。そこで日本語を勉強している現地の中国人学生たちと交流することができました。彼らは、勉強熱心で日本について積極的に質問してくれました。さらに休み時間も食堂などで自主学習に励む姿も、よく目にしました。一方で、遊ぶ時はとことん無邪気。彼らと接する中で、国籍や文化に違いはあれど、根本的な部分は一緒なんだと感じることができました。この気づきを得たことで「外国人だ」と身構えることなく、誰に対しても自然体でいられるようになり、相手を受け入れようとする姿勢が身についたと思います。これは現在、名古屋マリオットアソシアホテルのフロントで働くときにも、大いに活かせている力です。

相手を受け入れ、想像する。ホテルウーマンとして大切にしていること。

 私が働くホテルには、多くの外国人の方がおみえになります。コミュニケーションは英語が主ですが、もちろん、学生時代に鍛えた中国語で会話をすることも。心がけていることは、相手のことをよく見て、何を求めているのかをしっかりと掴んで対応すること。たとえば「気分が悪そうだな」と感じ取ったら、いつも以上にすばやくお部屋へ案内するよう努めています。もしかしたら「観察力/想像力」と言い換えられるかもしれません。お客様の立場になってその方の気持ちを想像することは、まずは「相手を受け入れること」からはじまります。この力は学生時代に中国語を学び、中国人の同世代の方々と関わることができたからこそ磨かれた力です。学生時代に得た財産をこれからもしっかりと育み、お客様一人ひとりにとって心地よいサービスを提供していきたいと思います。