成長

2019年11月13日

一度は諦めた夢にチャレンジ。一人でも多くの命を救いたい。

vol.57

健康医療科学部 スポーツ・健康医科学科 OB【2013年度卒】 尾三消防本部 長久手消防署

勉学・部活動と、充実した大学生活を過ごせました。

 小学生から続けてきたサッカーを大学でも続けようと思い、お世話になった先輩のいる愛知淑徳大学に入学を決めました。大学の雰囲気や就職状況、サッカー部の様子などを詳しく聞き、その魅力に惹かれたことも決め手にもなりました。また、自身で調べていた際に、新しく設立されるスポーツ・健康医科学科に興味が湧きました。サッカーをはじめ、運動することが大好きでしたが、そのメカニズムについては知らないことばかり。スポーツ・健康医科学科では、身体の構造や成長、健康や栄養、メンタルヘルスなどを幅広く学べる環境がありました。一期生という不安もありましたが、サッカー部の先輩や先生方が熱心に指導してくれて、有意義なキャンパスライフを過ごすことができました。

一度は諦めた夢にチャレンジ。一人でも多くの命を救いたい。

 今でも印象に残っている授業は、「健康栄養学」と「スポーツ生理学」。「健康栄養学」では、その名の通り食品の栄養について学びます。例えば、野菜をやみくもに食べるのではなく、栄養価の高い野菜を選んだり、偏った栄養をとらないようにしたりなど、自身の食生活を見直すようになりました。「スポーツ生理学」では運動に直結する、身体のメカニズムについて学びました。疲労が溜まるとパフォーマンスが落ちるため、意識して集中力を高めパフォーマンスを維持。それにより、心と身体が運動能力に直結していることなどを知り、部活動で活かすことができました。勉学・部活動以外に力を入れたのは、部活動の取りまとめを行うクラブ連盟役員の委員長としての活動。クラブの部長を集めた会議を運営したり、予算決めをしたり、学園祭への運動部の出店を取りまとめたりと、さながら一般企業の管理職のような、チームを指揮する貴重な経験ができました。

自分の意思を貫いて進んだ救命の道。

 現在、消防署に務めて4年目。消防隊員を経て救急隊員に従事しています。消防隊員は、災害現場に出動し消火活動します。現場へのルートの確保や周辺状況の把握など変化する事態に臨機応変に対応することが重要となります。救急隊員は、119番通報を受けたら現場へ急行し、救急処置の対応や病院への状況報告、患者を搬送する役目を担っています。そんな消防隊員や救急隊員を目指したきっかけは、大学在学中に起きた東日本大震災。テレビなどで人命救助をしている姿を見て、"人の命を救う仕事"への重要性に気付いたからです。大学卒業後に一旦一般企業へ就職したのですが、消防士になった周りの友人から、人命救助に対するやりがいなどを聞いているうちに、その道に挑戦したくなりました。そして仕事をしながら勉強にも励み、消防士の採用試験に合格することができました。

一度は諦めた夢にチャレンジ。一人でも多くの命を救いたい。

一度は諦めた夢にチャレンジ。一人でも多くの命を救いたい。

 私は卒業後に、消防士の道に挑んだため勉強は独学でしましたが、愛知淑徳大学では公務員試験対策講座をはじめサポートが手厚く、私の大学時代の同期も数名、消防士になっています。消防士になりたいと考えている人はまず、大学に相談してみてください。親身にサポートしてくれるはずです。

 この仕事はチームで活動することが基本で、チームワークが大事になってきますが、大学まで続けてきたチームスポーツ(サッカー)から学んだことが活きていると思います。また、スポーツ・健康医科学科では、救急隊員として必要な基礎医学の知識を養うことができ、これまでの人生の様々な勉強や経験が現在の仕事に活かせています。
 消防隊員は、誰もが避けるような危険な火の中、人命救助の最前線で体を張る仕事。救急隊員は、応急手当など医療の一部を担う仕事。どちらも責任のある仕事で、消防士であることを"誇り"に感じています。無事病院に到着し、家族の方から「ありがとう」と声をかけてもらった時は、とても嬉しかったですし、私を突き動かす原動力にもなっています。市民のみなさんが健やかでいつも通りの暮らしを送るためにも、訓練や勉強を怠たらず、みなさんから頼られる隊員を目指していきたいです。