成長

2020年03月16日

4年制大学ならではの充実した学びを活かし、頼りになる視能訓練士へ。

vol.64

健康医療科学部 医療貢献学科 視覚科学専攻【2015年度卒】

国家資格のための勉強×医療業界で必要な幅広い知識が学べる

 幼少期から眼科を受診する機会が多かった私ですが、大学受験の際に、医療分野でも自分にとって身近だった目の治療に関わる視能訓練士という仕事があることを知りました。愛知淑徳大学の視覚科学専攻では、視能訓練士の資格取得を目指すための勉強に加えて、医療人として専門性の高い知識や教養も身につけることができます。さらに、実験・研究分野の授業も充実しているなど、4年制大学ならではの学びに魅力を感じたことも進路の決め手の1つになりました。視能訓練士は、医師の診断のもと、眼の機能検査、訓練や指導、リハビリなどを行う国家資格です。国家試験勉強時は、ゼミのメンバーと得意分野・不得意分野を補い合いながら勉強に励みました。国家試験には幅広い分野から問題が出題されるので、苦手分野での友人の助けが支えとなりました。

4年制大学ならではの充実した学びを活かし、頼りになる視能訓練士へ。

視能訓練士という仕事に誇りを持って

 この専攻では、学内・学外実習などの現場経験が豊富に積めることも魅力の1つです。専門性が高い知識を身につけていても、臨床現場ではさらに臨機応変な対応力が必要になってきます。私は、3年次の前期と後期にそれぞれ2ヶ月間ずつ、愛知県の総合病院・大学病院へ臨地実習に行きました。講義で学んだ基礎知識が、現場に合わせて適切な判断をする際の材料にもなることを実感。また、医療は日々進歩していくため、医療現場には、講義では扱わなかった最新の機械もありました。最先端の知識を自ら探究していくことの重要性にも気づきました。
 4年次に履修した、「ロービジョン医学演習」では岡崎にある盲学校を見学し、低視覚の測定方法や援助方法などについて学びました。ここで感じたのは、視能訓練士はただ検査をするだけの人ではないということです。盲学校では、全盲でありながら、パソコンを使ってプログラミングの仕事をしている方とお話をする機会がありました。リハビリテーションなどを行うことで、目の病気や症状で困っている方々の相談役にもなれることを実感し、改めて視能訓練士という仕事に誇りを持つようになりました。

4年制大学ならではの充実した学びを活かし、頼りになる視能訓練士へ。

地域密着型クリニックで、患者様・医師から頼りにされる存在に

 大学卒業後、まずは大学病院で働きました。大学病院では、1日に100人以上の患者様を検査することもあり、スピードと正確さが求められました。はっきりとした症状に至る前の、初期症状の段階で相談に来る方も多くいらっしゃいます。様々な患者様との出会いで、患者様の声にしっかりと耳を傾けることの大切さに気づきました。現在は、地域密着型のクリニックで、患者様と密なコミュニケーションを取りながら一人ひとりと向き合って検査を行っています。患者様はもちろん、医師が円滑に治療を進められるようなサポートができるように、両者の相談役として頼りにされる存在を目指しています。