成長

2016年08月04日

外国船乗員への観光案内ボランティアを発案。名古屋の魅力を世界に広げる、新たな活動をスタートさせました。

vol.39

交流文化学部交流文化学科OG[2015年度卒]

幼い頃からの海外への興味が、学生時代に花開く。

 「海外の人たちとお話ししたい!」と小学生の頃から国際交流や異文化に惹かれていた小島さん。交流文化学部を卒業し、現在はインバウンド(外国人の訪日旅行)や地域の観光ビジネスに携わっています。
 在学中は、英語や韓国語、コミュニケーション、欧米文化、日本文化、国際社会貢献などの知識を幅広く吸収し、地域での国際交流ボランティア、2度のアメリカ短期留学にもチャレンジしました。進路選択の転機となったのは、3年次。株式会社ツアー・ステーションのインターンシップ研修に参加して、地域の人々が独自の旅行プランや体験プログラムを企画・運営する「着地型観光」を学びました。さらに4年次には、イギリスの国際イベントにスタッフとして参加し、日本や愛知の伝統文化をPR。さまざまな国の人々と笑顔で心を通わせ合いました。
 こうした学修や経験を通し、縁あって株式会社ツアー・ステーションに就職した小島さんは、「インバウンドや地域での異文化交流の仕事に携わりたい」「世界中の人と人の出会いを結びたい」と志を燃やしています。

小島 菜々恵さん

その地域ならではのおもてなしで、世界中の人々を笑顔に。

小島 菜々恵さん

 2016年春、小島さんが大学時代に大学生メインの立場で、株式会社ツアーステーションの代表と考案したプランが、新たな取り組みとしてスタートしました。それは「外国船乗員のおもてなし事業」。名古屋港に寄港する海外からの豪華クルーズ船の乗組員をターゲットにしたインバウンドであり、学生ボランティアが名古屋市内をガイドするという取り組みです。乗客をもてなすプロの乗組員は、どんな観光案内に満足するのか。現場で試行錯誤を重ねることは、学生にとって、大学で培った語学力、コミュニケーション能力、観光や文化に関する専門知識などを実践する絶好のチャンスになる。と小島さんは考えています。実際、ボランティアを務めた学生から「卒業後の進路につながる貴重な経験になった」という声が聞かれ、さらに、学生たちの真心こもったガイドは乗組員に好評だそうです。もっと英語を活かすチャンスの場を求めている学生の募集もしており、母校の後輩の学生にもぜひこの企画に参加していただきたいと思っています。
 「地域ならでは"おもてなしのチカラ"を磨きたい」「海外の人々に日本のよさを伝えたい」そうした熱い思いにあふれる小島さん。今後も日本や世界の未来を見据えて行動を起こし、大学の理念「違いを共に生きる」を観光分野から実現していくことでしょう。

小島さんの活躍が新聞で取り上げられました!

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2016年5月24日(火)中日新聞朝刊13面

《2016年5月24日(火)中日新聞朝刊13面》