成長

2013年03月20日

誰もが輝きながら働くために、ワーク・ライフ・バランスを追求。

vol.14

コミュニケーション学部 ビジネスコミュニケーション学科 OG

仕事も私生活も充実!働きやすい社会を目指して

近年、仕事と暮らしの調和を意味するワーク・ライフ・バランスという考え方が企業に浸透してきました。ワーク・ライフ・バランスを推進することで仕事とプライベートがうまく調和し、相乗効果を及ぼし合うというものです。多様な働き方が確保されることで、個人のライフスタイルやライフサイクルに合わせた働き方の選択が可能となり、男女ともに、育児・介護・家事や地域活動などの生活と仕事を両立させることが可能になります。

このワーク・ライフ・バランスという言葉を社名にしているのが、私が勤務する株式会社ワーク・ライフバランスです。大学を卒業後に2年間、大手流通会社に勤めましたが、働き方に悩み転職を考えていたところ、以前から憧れていた女性(現在の弊社代表)が会社を立ち上げたと知り、押しかけに近い形で入社しました。当時の「女性としての生活を大事にして働きたい」という気持ちと、そして「これからは男女とも仕事も家庭も両方できる時代なのではないか」という私自身の思いは、まさにライフ・ワーク・バランスの考え方そのものだったのではないかと思います。

自分磨きでワーク・ライフ・バランスの取れた生活を獲得

私の仕事は、大きくは3つに分けられます。担当しているコンサルティング先の企業への訪問やそれに関わる作業、経営企画・総務などの社内業務、そして営業活動です。スタッフ皆が自分のクライアントを持つと同時に、何かしら社内業務の役割をもっています。また、1つの仕事に必ず担当者が複数いるので、誰か一人が急なお休みや長期休暇を取ったとしても、他の担当者がサポートできるので、担当者不在で困るということはありません。自分自身も複数の業務を兼務することで、優先順位を入れ替えながら仕事に取り掛かれるので、時間の調整しやすくなります。いわばワーク・ライフ・バランスにかなっており、それを実践するための体制が整っている会社です。それに、いろいろな業務ができるということは、気分転換にもなるので楽しいですね。

今年で入社3年目を迎えますが、実は入社後1年ほどはワーク・ライフ・"アン"バランスな生活をしていました。ワーク・ライフ・バランスという会社に就職したにもかかわらず、仕事三昧の日々を過ごしていました。ライフ(自分の暮らし)を楽しんでいる他の社員を羨ましく思って、なぜ自分だけライフが充実していないのかなと悩んだりしました。そこで、ベンチャー経営者やモチベーションの高い若手社員が集まる勉強会や、友達との交流の輪を広げて異業種の方とお話する機会に積極的に参加し、無理やりにでもライフの予定を作るようにしていました。すると、仕事でも変化が出てきて、それまでは経営会議に出席しても聞いているだけでしたが、自分なりに問題点やその改善策を社長に直言するようになり、今では経営会議の進行役を任せてもらえるようになりました。ライフの経験ってこんな風に活きるのか!と実感した時でした。

企業コンサルタントとして、コスト意識のある働き方を提案

 企業にワーク・ライフ・バランスを提案する際、抵抗するのは男性社員が多いですね。家に帰りたくないという人や、休みなのに会社に行ってしまう人もいます。それは意識の問題であり、ライフに楽しみがないと帰る理由がないということで、いろいろ言い訳をしながら仕事をしてしまうのです。問題なのは、時間当たりのクオリティの達成度や、人件費というコスト意識が欠けてしまっていることです。

あるクライアントで、ライバル会社の売上額に追いつこうと一生懸命に寝ずに働いているという企業がありました。ところが、売上だけ見ると、ライバル会社とさほど差がないように見えましたが、利益額をみるとなんと10倍も差がありました。数時間残業したら勝てるのであれば、仕事をすべきなのでしょうが、10倍もの利益の差は残業しただけでは埋められません。早く帰って新しいビジネスや根本的に改善するアイディアを考えた方がいいのではないでしょうか。意識を変えると、会社全体で取り組んでもらえるようになります。まさに、そこにやりがいがあります。

大学時代の友人、恩師との交流はこれからも大切な「ライフ」の一部

今でも大学時代の友人やお世話になった先生方との交流は続いています。先生方にはいまだに困ったことがあると電話やお会いして相談するなど、お世話になっていますし、在学中にビジネスコミュニケーション学科の運営委員をしていましたが、今でも運営委員のメンバーと、毎年先生方を囲んだ集まりも続けています。
その他、ゼミや中学・高校時代の友人など、帰省した時には必ず会いたい友達がいるから、次の休みを少しでも長く取ろうと、日々の仕事にも意欲がわきます。

最近は誕生日が来て年を重ねるのが楽しみになってきました。そう思えるようになったのは、弊社代表をはじめ年齢を重ねるほどに美しく輝く女性の姿を見ているからでしょうか。私自身も今年結婚するので、子どもができても仕事と家庭両方とも充実して、年齢を重ねるごとに輝ける人になりたいなと思います。
これからは、仕事と家庭や私生活を両方満喫したいと、欲張れる時代だと思います。すべての人が自身の生活を大切にしながら効率よく働いて、充実した生活ができる、そんな社会を一緒に創れたらいいなと考えています。

2009年2月 取材