成長

2013年03月20日

「ひと」への思いが、金融の仕事への熱意になります。

vol.20

コミュニケーション学部 コミュニケーション心理学科 OG

感謝の心が、壁を乗り越える原動力

お客さま相談課の営業として働く私の強みのひとつが、「元気」です。誰よりも大きな声で挨拶し、お客さまと接するときも明るい笑顔を絶やさないよう心がけています。現在は、窓口業務から営業職になってまだ数ヶ月。担当している約300名のお客さまと信頼関係を築くために、持ち前の元気に加え、より高い対人スキルや金融商品に関する膨大な知識を身につけ、自分の営業スタイルを確立しようと試行錯誤を重ねています。
そんな日々の中で、お客さまに思うような提案ができなくて悩み、苦しむこともあります。それでも頑張り続けることができるのは、自分の成長を信じて親身に相談に乗り、支えてくださる上司や先輩方のおかげです。たとえば、若手行員の教育の一環としておこなわれる営業のロールプレイング・コンテスト大会に出場したとき、私の持ち味である元気のよさを活かした営業術を先輩が丁寧にアドバイスしてくださり、全国大会で準優勝を手にすることができました。「皆さんの想いに応えたい!恩を返したい!」という感謝の気持ちが込み上げ、その熱い想いが自己成長への力になっています。
また、お客さまの笑顔に触れたときも、銀行の営業という仕事のやりがいや喜びを感じる瞬間です。「わが家にはこういうプランが必要なんだね、ありがとう」という言葉をいただくと、「もっとお役に立ちたい!」と意欲が高まります。
こうした経験から、仕事に対する私の原動力は「ひと」なんだと改めて実感しています。それとともにお客さま、そして上司や先輩方への感謝の気持ちが大きくなるばかりです。

学びも、仕事も、「ひと」への興味が起点


 もともと、「ひと」に興味があったことから、大学時代は心理学の学びに熱中しました。「生理・認知」、「社会」、「発達」、「臨床」という心理学の4つの専門領域を幅広く学んだ上で、吉崎一人先生の認知・神経心理学のゼミへ入りました。脳の判断速度に関する心理学実験にのめり込みました。その中で、効率的な段取りを考えて物事を進める力や成果が出るまで粘り強く取り組む力が培われ、現在の仕事にも活きていると実感しています。
また、在学中はさまざまな活動を通して貴重な学びを得ることができました。「マナビゲート」という子ども向けのイベントでは、心理学のブースを吉崎先生やゼミの仲間と共にお手伝いをさせていただき、対象者に合わせて視点を変えて伝えることの大切さを学びました。さらに教育実習や学習塾でのアルバイトでは、生徒一人ひとりの身になって考え、指導・支援する経験を重ねました。
こうした学びや経験を通して「ひと」に対する興味がさらに強くなり、卒業後はさまざまな人と接し、生活や人生に深く関わることのできる銀行への就職を志望しました。その目標の先に立つ今、大学4年間で得たものすべてが、さまざまなお客さまの心に寄り添う営業職の基礎力となっていると強く感じています。
営業としての今後の目標は、より多くのお客さまのお役に立てるよう自分自身を磨くことです。それが乗り越えるべき課題でもあり、元気に仕事に臨むモチベーションにもなると考えています 。

2012年1月 取材