成長

2013年03月20日

みんなと一緒に成長していく、言語聴覚士としての毎日に幸せを感じています。

vol.22

医療福祉学部 医療貢献学科 言語聴覚学専攻 OG

先生方、先輩方、同じ志を持つ仲間。
人に恵まれたからこそ、夢を実現することができました。

将来は人と関わる仕事に就きたい。この漠然とした思いが明確な目標になったのは、高校生の頃に手にした、愛知淑徳大学の大学案内がきっかけでした。学部紹介のページで言語聴覚士という職業について初めて知り、「がんばっている人たちを応援できる、なんて素敵な仕事なのだろう!」と強く惹かれました。その感動を胸に、言語聴覚学専攻への入学を決意しました。
4年間、医学、心理学、言語学などの幅広い学問領域を学び、授業内容に対して難しさを感じることもありましたが、それ以上に大きなやりがいや楽しさを感じました。先生方や先輩方、共に学ぶ仲間たちに恵まれ、学業はもちろんフットサルサークルの活動やボランティア活動にも打ち込み、毎日がとても充実していました。
転機となったのは、肢体不自由児施設での学外実習。初めて現場に立ち、自分の知識不足や言語聴覚士の仕事の大変さを痛感し、挫折しそうになったことがありました。しかし、言語聴覚学専攻の先生方や仲間たちが親身に話を聞いて励ましてくれたおかげで、不安や辛さを乗り越えることができ、さらに将来、脳性麻痺や発達障がいの子どもと関わることができる職場に就職したいと思うようになりました。そして日本で最初の重症心身障害児施設として開設された島田療育センターへの就職を果たすことができました。
こうして、私一人の力ではなく、数々の出会いやたくさんの人の支えによって開かれた、言語聴覚士の道。専門知識を活かして、一人でも多くの人の力になれたらと思います。

利用者様一人ひとりの目線に立ち、
気持ちを共有していきたい 

言語聴覚士になって2年目の現在、脳性麻痺やダウン症、発達障がいなど様々な利用者様に対してことばやコミュニケーション、食事の指導などを行っています。個別指導、グループ指導ともに、理学療法士や作業療法士などの専門職と連携をとり、一人ひとりに合った指導プログラムを考えて実践しています。
初めて笑顔を見せてくれた。上手に発音できるようになった。お父さんやお母さんにお子さんの能力を知ってもらえた。むせずに楽に食べられるようなった...。こうした利用者様の小さな変化や成長などを発見し、日々、言語聴覚士として働くことの幸せを噛みしめています。特に嬉しいのは、本人やその人と関わる人たちと気持ちが共有できたとき。「言語聴覚士の先生」ではなく同じ目線に立って一緒に成長していくことができたらと、いつも願っています。
もちろん大変なこともありますが、いつも笑顔で前向きに働けるのは、卒業した今も続いている言語聴覚学専攻の先生方や先輩方、仲間たち、後輩たちとのあたたかなネットワークがあるからだと感じています。勤務先は東京ですが、現在も常にみんなに会ったり、電話をしたり、メールをしたりしてパワーをもらっています。こうした一生ものの絆を築くことができるのが、愛知淑徳大学ならではの強みであり、魅力だと思います。夢や目標に向かって大学進学を考える高校生の皆さん、愛知淑徳大学では、さまざまな人と出会うことができ、視野や可能性を広げることができます。コミュニケーションのプロとして共に歩める仲間が増えることを楽しみにしています。

2012年2月 取材