成長

2013年03月20日

大学でのさまざまな経験を活かし、お客様の笑顔に貢献していきたい。

vol.25

文学部 国文学科 OG

お客様の「ありがとう」という笑顔が、百貨店で働く私の喜び。

「人を笑顔にする仕事に就きたい!」大学3年のときに自分の将来を深く考え、見出した志を胸に、株式会社名古屋三越に就職しました。現在は営業統括部に所属し、雑貨担当として婦人靴売り場に立ち、若い女性が好むブランドの靴や女性向けビジネスシューズの販売に携わっています。ご来店いただいたお客様と対話をしながらニーズを引き出し、商品提案をおこない、お気に入りの一足を買っていただくことが、私の仕事です。肌がイエローベースならベージュ、肌がブルーベースなら黒やネイビーなど、似合うカラーなども具体的にアドバイスをして、お客様ご自身が納得して選択できるようにサポートしています。
接客の仕事は販売をして終了ではなく、「このお店で買ってよかった」「この店員さんから買ってよかった」と思っていただくことが重要です。そうした接客をめざしてお客様一人ひとりと向き合う中で、うれしい言葉をいただくこともあります。就職1年目の冬、インターンシップを控えた学生さんのパンプス選びをお手伝いしたことがありました。後日、「色々とアドバイスをくださり、笑顔で接してくれたことに本当に感謝しています」というメールをいただき、ただ感激するばかり。毎日、さまざまなお客様と出会い、関わり合うことが、百貨店の仕事の醍醐味だと改めて実感した出来事でした。
こうした接客以外にも、お中元センターへの出向、広小路夏まつりの運営、名古屋まつりの郷土英傑行列・織田信長隊への出演、本社がある東京での定期的な研修など、仕事を通してさまざまな経験を積み重ねています。そんな充実した日々の基盤となっているのが、愛知淑徳大学 文学部 国文学科での4年間だと感じています。

大学で磨いた「言葉の力」を、接客に活かしていきたい。


 高校生の頃、国語の教員になりたいと考え、教員養成に力を入れている愛知淑徳大学文学部を志望。入学後、国文学科の幅広い授業や教職課程科目を意欲的に受講しました。さまざまな文学作品を読んで先生や仲間と活発に意見交換し、接客の仕事にも役立つ読解力や思考力など「言葉の力」を養うことができたと思います。さらに、教育心理学やメンタルヘルスを学び、また、卒業研究として太宰治の作品を読み解いて、言葉に込められた「人の心」にも関心を持つようになりました。そして授業・ゼミでのプレゼンテーションや教育実習などでは、相手の心に届く話し方を熟考し、社会で求められる日本語表現力を養うことができたと感じています。資格対策講座などを活用して秘書技能検定2級や日本語文章能力検定準2級を取得したことも、新たな視点から日本語を学ぶ機会になりました。
また、在学中は大学祭実行委員会での活動、洋菓子店でのアルバイトなどにも力を注ぎ、多くの人と関わり合うことの楽しさ、人を笑顔にすることの喜びを実感。そして大学3年のとき、「自分は一番何がやりたいのだろう?」と突き詰めて考えたからこそ、自分らしく働く現在があるのだと強く感じています。
今、進路に悩んでいる高校生や大学生の皆さん、自分の可能性を狭めずにさまざまなことにチャレンジし、視野を広げていってください。その上で将来の自分を具体的に思い描き、一歩を踏み出すと、希望の進路が拓かれていくことでしょう。

2012年7月 取材