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2017年12月13日

ジェンダー・ダイバーシティ表現演習 第1回成果発表公演「きゃんでぃ すくらんぶる~透明な境界線を越えて~」

ジェンダー・ダイバーシティ表現演習 第1回成果発表公演「きゃんでぃ すくらんぶる~透明な境界線を越えて~」

平成29年9月2日(土) ナビロフト(名古屋市天白区)

「多様性が尊重される社会」を見据え、
学生がジェンダー・ダイバーシティの舞台づくりに挑みました。

 本学の教育理念「違いを共に生きる」を具現化する学びとして、学部・学科を問わず全学生に開かれている「ジェンダー・ダイバーシティ」プログラム。愛知淑徳大学ジェンダー・女性学研究所が2017年度からスタートさせた新たな取り組みであり、ジェンダー・ダイバーシティへの関心や学ぶ意欲を高めることを目標としています。このプログラムの一環として開講されるのが「ジェンダー・ダイバーシティ表現演習Ⅰ・Ⅱ」です。

ジェンダー・ダイバーシティ表現演習 第1回成果発表公演「きゃんでぃ すくらんぶる~透明な境界線を越えて~」

ジェンダー・ダイバーシティ表現演習 第1回成果発表公演「きゃんでぃ すくらんぶる~透明な境界線を越えて~」

 ジェンダー・ダイバーシティとは、性別に関する規範にとらわれず、一人ひとりが持つ多様性を尊重することを意味します。この演習では、ジェンダーやセクシュアリティについて学生同士が積極的に意見を交わしながら、多様性が尊重される社会のあり方を探りました。さらに、2017年度の受講者25名が互いのアイデアや力を合わせて試行錯誤を重ね、学びの成果として舞台作品「きゃんでぃ すくらんぶる~透明な境界線を越えて~」を制作。9月2日に名古屋市内の小劇場で上演し、ジェンダー・ダイバーシティに対する理解を広げていくことをめざしました。

ジェンダー・ダイバーシティ表現演習 第1回成果発表公演「きゃんでぃ すくらんぶる~透明な境界線を越えて~」

ジェンダー・ダイバーシティ表現演習 第1回成果発表公演「きゃんでぃ すくらんぶる~透明な境界線を越えて~」

 「あなたの性別は何ですか? その根拠は?」「"らしさ"って何?」「あなたの住む世界は自由ですか?」......ジェンダー・ダイバーシティに関する数々の問いが投げかけられた、約1時間の舞台。朗読、寸劇、歌、身体パフォーマンスなどのさまざまな表現手法が盛り込まれ、コミカルなシーンやシリアスなシーンがバランスよく構成されていました。観客の皆さんは学生たちの熱演に惹きこまれ、ラストでは会場中があたたかな拍手に包まれました。
 あらゆる人が共に自分らしく輝く社会、その実現のために必要な"互いを認め合う心"が、「ジェンダー・ダイバーシティ」プログラムで学んだ学生たちから広がっていくことでしょう。

学生のコメント

ジェンダー・ダイバーシティ表現演習 第1回成果発表公演「きゃんでぃ すくらんぶる~透明な境界線を越えて~」

左から、
心理学部 心理学科 3年 田島 綾乃さん
メディアプロデュース学部 メディアプロデュース学科 3年 葛西 和真さん
創造表現学部 創造表現学科 創作表現専攻 1年 朴 海美さん

 ジェンダー・ダイバーシティ表現演習では、学部も学年も異なる25名の受講生が互いの考えや価値観を話し合いました。そこで再認識したのは「自分にとっての当たり前が、相手にも当てはまるとは限らない」ということ。一人ひとりの"違い"を尊重し、物事を柔軟に捉える広い視野が身についたと感じています。また今回、授業中にそれぞれが考えたこと、発言したことをひとつの舞台としてカタチにし、観客の方々とも共有できたことに大きな達成感を得ました。この貴重な学びや経験をこれからの学修や学生生活に活かしていきます。