交流

2018年04月19日

日進市大学連携講座「お気楽育児」

日進市大学連携講座「お気楽育児」

2018年2月17日(土) 長久手キャンパス 国際交流会館(アイハウス)

心理学部の坂田教授が、日進市主催 公開講座の講師として登壇。これからの子育てについて解説しました。

 日進市が主催・運営している「大学連携講座」は、日進市と協定している大学が一般市民の方々を対象にさまざまな教養や知識を伝える公開講座です。本学も日進市と協定を結んでおり、2月10日(土)、17日(土)の2日間、「お気楽育児」と題した講座を開催しました。担当したのは、心理学部心理学科 教授 坂田陽子先生です。1回90分の講座で、発達心理学に基づいた「子どもの育ち」や「社会の発展によって変わる子育ての在り方」などについて解説しました。

日進市大学連携講座「お気楽育児」

日進市大学連携講座「お気楽育児」

 2月17日(土)の講義では今の社会が加速度的にデジタル化していることに触れ、それに伴い教育に対する考え方が変わっていくことを伝えました。例として取りあげたのは、「AI」と2020年からはじまる「教育改革」。AIの台頭によって奪われる職業があることや2024年度からセンター入試がパソコン入力になるかもしれないこと、これからは小学校でもプログラミングを習うことなどを紹介し、この変革によって日本が育てようとする人材像が「何でも知っている物知り博士」から、「ものごとを上手く調べられる検索博士」に変わっていくと伝えました。想像を超えた未来が訪れることを解説したうえで、「社会は大きく変わります。10年先ではなく、もっと長い目で社会の変化を見据えて今の子育てを考えることが必要かもしれません」とコメント。「とはいうものの、焦る必要はありませんよ」と坂田先生は付け加え、発達には段階があり、場合によっては早期教育が子どもの成長にマイナスに働いてしまうこともあると語られ、子どもたちを自由にのびのびと育てることが大切だとアドバイスされました。さらに「ずばり、大切なのは好奇心を伸ばすこと」と明言。「"好奇心を伸ばさなきゃ"と力む必要はありません。子どもがやっていることに対して、一言目に"おもしろいことしているね!"と肯定してあげる。そうやって子どもが興味を持っている事柄に対して、一緒に楽しんでみてください」と語られました。20名ほどの子育て世代の家族が集まり、子どもの成長について知識を深めた今回の公開講座。これからも本学はさまざまな地域連携の場を設け、学びの財産を地域のみなさまに還元していきます。