交流

2019年12月09日

教育学会主催 学遊フェスティバル「イッツ ア スモール わーるど」

教育学会主催 学遊フェスティバル「イッツ ア スモール わーるど」

2019年10月27日(日) 長久手キャンパス10号棟1階・多目的運動場

子どもたちの好奇心を刺激するイベントを、
教育学科の学生たちが企画・運営しました。

 さわやかな秋晴れとなった10月27日(日)、愛知淑徳大学の大学祭「淑楓祭」とともに、教育学会主催「学遊フェスティバル」がおこなわれました。今年で13回目を迎えたこのイベントは、教育学科の伝統行事。小学校教員や特別支援学校教員をめざす学生たちが毎年、企画・運営に力を注いでいます。
 今回のテーマは「イッツ ア スモール わーるど」。今年の淑楓祭のテーマ「○~つながりの輪~」からアイデアを広げ、教育学科の2年生が中心となって企画を考案していきました。当日、会場に用意されたブースは、「遊び」「理科」「体育」「音楽」「図工」「特別支援」の6つ。「遊ラシア大陸」「アフ理科大陸」など、大陸名をもじったユニークな名称がつけられ、子どもたちの好奇心をくすぐるワークショップやゲームの数々がおこなわれました。来場したのは、地域の子どもたちやファミリー。学校教育体験やボランティア活動などで関わっている長久手市内の小学校に案内チラシを事前に配布していたため、大勢の子どもたちが朝から元気に集まりました。

教育学会主催 学遊フェスティバル「イッツ ア スモール わーるど」

教育学会主催 学遊フェスティバル「イッツ ア スモール わーるど」

 子どもたちが「学ぶことの楽しさ」を体感できるよう、笑顔を輝かせながら一人ひとりと向き合っていた学生たち。仲間と協力してイベントをつくり上げ、子どもたちと交流を深めた経験を通して、教員に求められる柔軟な思考力や実践力、コミュニケーション能力などに磨きをかけていました。

[遊ブース] 遊ラシア大陸

教育学会主催 学遊フェスティバル「イッツ ア スモール わーるど」

教育学会主催 学遊フェスティバル「イッツ ア スモール わーるど」

 目隠しして鈴の音を頼りに風船をたたく「気配斬り」、傘袋のロケットを飛ばす「シューティングゲーム」など、学生手づくりのゲームが充実。熱中する子どもたちが転ばないように、学生が優しく見守りました。

[理科ブース] アフ理科大陸

教育学会主催 学遊フェスティバル「イッツ ア スモール わーるど」

教育学会主催 学遊フェスティバル「イッツ ア スモール わーるど」

 慣性の法則や化学反応など、理科で勉強するさまざまな現象を、楽しい実験や工作で解説。身のまわりにある素材を使ってブーメランやスライムなどをつくり、子どもたちの科学への興味を引き出していました。

[体育ブース] 北アメリカ体育

教育学会主催 学遊フェスティバル「イッツ ア スモール わーるど」

教育学会主催 学遊フェスティバル「イッツ ア スモール わーるど」

 人工芝が敷かれた多目的運動場に、5種類のゲームを用意。投げたり蹴ったりジャンプしたり、子どもたちは思い切り体を動かしていました。学生も一緒になって走りまわり、運動の楽しさを伝えていました。

[音楽ブース] オーケストラリア大陸

教育学会主催 学遊フェスティバル「イッツ ア スモール わーるど」

教育学会主催 学遊フェスティバル「イッツ ア スモール わーるど」

 学生のレクチャーのもと、子どもたちがつくったのは、牛乳パックやストローなどの楽器。かわいい音が鳴ると笑顔の輪が広がりました。また、リズム遊びのコーナーもあり、賑やかな音楽にあふれていました。

[図工ブース] 南きょクラフト大陸

教育学会主催 学遊フェスティバル「イッツ ア スモール わーるど」

教育学会主催 学遊フェスティバル「イッツ ア スモール わーるど」

 スノードームや空気砲、タコのおもちゃをつくって遊ぶ、クラフト教室を開催。壁にはらくがきコーナーもありました。学生は子どもたちの豊かな発想を引き出し、ものづくりのおもしろさを伝えていました。

[特別支援ブース] みんなあったかい陸

教育学会主催 学遊フェスティバル「イッツ ア スモール わーるど」

教育学会主催 学遊フェスティバル「イッツ ア スモール わーるど」

 車いすで挑む迷路、ジェスチャーを使ったカルタなど、障がいへの理解を楽しく深めるゲームを実施。困っている人がいたら自分にできることを考え、行動を起こす、その心を育むきっかけとなるブースでした。

【学生インタビュー】
仲間と団結してつくり上げた学遊フェスティバル。
教員への志がさらに熱くなりました。

教育学会主催 学遊フェスティバル「イッツ ア スモール わーるど」

文学部 教育学科 2年 栗林 孝法さん、中根 みことさん

 約4か月間、私たち2年生14人が中心メンバーとして試行錯誤を積み重ね、1・2年生約200人の仲間と団結して準備や当日の運営をおこないました。企画する上で大切にしたのは、ただ遊ぶだけではなく「学ぶことの楽しさ」を感じてもらうことです。あらゆる年齢の子どもたちが安心して参加できるよう安全性を第一に考えながら、子どもの目線に立って体験プログラムを考案。何度も試作・実践し、改善していきました。今日、大勢の子どもたちが笑顔でそれぞれのブースを楽しみ、夢中になっている姿を見ることができて、この上ない喜びを感じています。
 学遊フェスティバルを通して、子どもたち一人ひとりが持つ「新しいことを学ぼうとする力」「チャレンジする力」を引き出すことが、教育においてとても大事だと実感しました。これからも教育学科の授業や実習に意欲的に取り組み、子どもたちの知的好奇心を刺激できる教員をめざします。