交流

2020年11月24日

CCC 学習支援 郵便先生

CCC 学習支援 郵便先生

震災支援をおこなう学生団体「なごやであそび隊」と「うぃるく」が、
子どもたちに郵便での学習支援を実施。
教育や文通を通して、子どもたちとのつながりを築いています。

 学生たちの地域貢献活動を支援している本学のコミュニティ・コラボレーションセンター(CCC)。ここには、福祉や環境などさまざまな分野で活躍する学生団体が所属しています。そのひとつ「なごやであそび隊」は、2011年に発生した東日本大震災で、愛知県に避難された方々を支援している団体です。心が癒される居場所をつくることを目的に、主に子どもたちを対象とした交流イベント企画などをおこなってきました。また、近年では勉強を教えてほしいという子どもたちのニーズに合わせて、学内に子どもたちを招き、学習支援にも取り組んできました。
 しかし今年度は新型コロナウイルスの流行により対面での活動が難しいことから、学生たちの発案で5月頃から郵便での学習支援をスタートしました。この取り組みに、同じく震災支援をおこなっている学生団体「うぃるく」の学生も協力。子どもたち12人に対して、12人の学生が一人ずつ担当につき、プリントと手紙のやりとりをおこなっています。

CCC 学習支援 郵便先生

CCC 学習支援 郵便先生

 大学から子どもたち一人ひとりの希望に合わせた教科や学習内容のプリントを郵送し、後日子どもたちから送られてくる答案を学生たちが添削。イラストを使ったわかりやすい解説や、子どもたちに向けた手紙を添えて返送します。子どもやそのご家族から感謝の言葉をいただくなど、郵便を通してあたたかな交流が続いています。
 学生たちはコロナ禍においても、子どもたちとの交流を続け、支援していくことの大切さを学びました。今後も子どもやそのご家族の気持ちに寄り添い、支え合う活動を続けていくことでしょう。

学生コメント

CCC 学習支援 郵便先生

「なごやであそび隊」代表
交流文化学部 交流文化学科 3年 伊藤 菜々子さん

 「なごやであそび隊」は2011年東日本大震災の後から活動を始め、今年で9年目。子どもたちの成長に伴い、ニーズも徐々に変化してきています。昨年、参加者にアンケートをとったところ、「勉強を教えてほしい」という希望があり、新たに学習支援の活動を開始。一から企画する難しさを実感したと同時に、これまで先輩やCCCスタッフの方が築き上げてきたことの偉大さに気づきました。参加者からの「ありがとう」は当たり前のことではない、子どもたちのために一生懸命やらなくてはと決意を新たにしました。
 郵便先生でも、ご家族からの「ありがとう」「助かります」といった手紙の言葉一つひとつに重みを感じています。これからも感謝の気持ちを忘れずに、子どもやそのご家族と向き合って活動していきたいと思います。