交流
2025年10月29日
愛知県主催「地球を愛する学園祭」in愛・地球博記念公園②
2025年度 地域・ボランティア活動 展示会・講演会・発表会

2025年8月9日(土)愛・地球博記念公園
CCC学生団体が「持続可能な社会」をテーマに、子どもたちと学び合うイベントに出展しました。
本学のコミュニティ・コラボレーションセンター(以下、CCC)は、学生にボランティア活動の機会を紹介し、地域社会とのつながりを築く役割を担っています。学生たちは活動を通じて自主性を養い、社会で役立つスキルを磨いています。
愛知万博開催20周年を記念したイベント「愛・地球博20祭」と連携し、「地球を愛する学園祭」が8月8日(金)から10日(日)の3日間、愛・地球博記念公園で開催されました。県内22大学・39チームの学生が「未来へ持続可能な社会を残すために何ができるか」をテーマに企画を発表する場であり、CCCからは計15の学生団体が展示やワークショップを出展しました。ここでは、9日に参加した4団体の取り組みを紹介します。




パスレル


「パスレル」は、SDGsの目標の1つ「食品ロスの削減」に取り組んでいる団体です。まだ食べられるのに捨てられてしまう食品を減らすため、学内外で啓発活動を続けています。今回は、親子で一緒に楽しめるクイズを中心に企画しました。「野菜をどこで切ると最後まで使い切れるか」「捨てられやすい食品ランキングは?」といった内容は、日常生活に直結しており、参加者からは「なるほど!」という声が多く上がりました。子どもでも理解できるように言葉を工夫したことで、親子で一緒に考える場面も見られました。団体名の「パスレル」は、フランス語で「架け橋」という意味。自分たちと食品ロス問題をつなぎ、さらにその関心を周囲に広げたいという思いが込められています。メンバーは「同世代の学生にも食品ロスをもっと知ってほしい」と語り、今回の経験を次の活動への力に変えているようでした。
CCC学生スタッフ


「CCC学生スタッフ」は、CCC連携先のボランティアを紹介したり、同じ学生という目線から一歩踏み出す学生を応援し、サポートすることを主な役割としています。今回は「人を助けることの第一歩」を楽しく学べるよう、体験型の企画を準備しました。1つは、困っている人のイラストに対して「どんな助けができるか」を選ぶ絵合わせゲーム。もう1つは、日常生活でできるちょっとした助けをテーマに、ブースを回りながら挑戦できるビンゴです。達成するとメンバー手作りのしおりをプレゼントし、子どもたちは夢中になって参加している様子でした。「助け合いは難しいことではなく、身近なところから始められる」というメッセージを伝えたいという思いが込められており、参加者にとって「自分も誰かのために助けられることを考えたくなる」体験になったはずです。
チームわんわん


介助犬の普及と認知拡大を目指して活動しているのが「チームわんわん」。介助犬は身体に障がいがある人の生活を支える存在ですが、実際に日本で活躍している頭数はまだ少なく、認知度も十分とは言えません。そこで今回は、子どもでも楽しめる「介助犬の絵塗り」や「缶バッジづくり」を用意しました。ブースでは、学生たちが介助犬はどんな犬なのか、介助犬の現状や課題について説明しながら進めており、親子で熱心に耳を傾ける姿が見られました。所属する学生の中には、過去に車椅子で生活した経験から介助犬の存在に関心を持った学生もいます。「困っている人を支える介助犬の力を、少しでも多くの人に知ってもらえたら」と語る姿には、活動への真剣な思いが感じられました。
エネAS


「エネAS」は、普段は東邦ガスガスエネルギー館にて、子ども向け環境講座をおこなう団体です。「エネAS」が今日、イベントに選んだテーマは、海洋プラスチックごみの削減。今回は、子どもたちが遊びながら環境問題に触れられるよう「ゴミ釣りゲーム」とクイズを実施しました。ゲームで釣り上げるのは、実際に海岸で回収されたゴミ。リアルな素材を使うことで、子どもたちが「こんなものが海に捨てられているんだ」と実感できるような工夫がありました。参加した子どもたちはゴミ釣りゲームと、環境問題を題材にしたクイズにも挑戦し、楽しみながら答えている様子でした。学生たちは「遊びの中に学びを入れることで、環境問題をもっと身近に感じてもらいたい」と話し、今後の活動にも手応えを感じていました。
学生たちはそれぞれの立場から、地球を愛する学園祭のテーマ「未来へ持続可能な社会を残すためにこれから何ができるのか」を考えながら、子どもたちと向き合い、大切なメッセージを届けることができたのではないでしょうか。今後もCCCでは、大学と地域の様々な交流の機会を通して、学生にとっても地域の皆さんにとっても新たな気づきのある場を提供していきます。












