交流

2022年02月07日

CCC学生団体「なごやであそび隊」福島県・南相馬市立小高小学校訪問

CCC学生団体「なごやであそび隊」福島県・南相馬市立小高小学校訪問

2021年11月19日(金) 福島県南相馬市

人と人の絆と震災の記憶を、未来へとつなぎます。

 コミュニティ・コラボレーションセンター(CCC)は、学生のボランティア活動や地域活動、社会貢献活動をサポートする教育機関です。このCCCを拠点に数多くの学生団体が組織され、学生たちが福祉、環境、国際交流、まちづくりなどの多彩なフィールドで主体的に行動を起こしています。
 その一つである「なごやであそび隊」は、震災支援を目標とする学生団体です。東日本大震災で被災し、愛知県に避難されたご家族・子どもたちの支援に力を注いできました。前身となる学生有志の募金活動が2011年から始まり、2012年から「なごやであそび隊」としての活動が本格的にスタートしました。子どもたちのニーズに合わせてお楽しみイベントや学習支援などを企画・実施し、子どもたちやご家族の心が癒される居場所づくりをめざしています。また、福島県の小学校への本の寄贈や毎年のメッセージ交換を継続するなど、被災地の方々との心の交流も大切にし続けてきました。

CCC学生団体「なごやであそび隊」福島県・南相馬市立小高小学校訪問

 東日本大震災から10年となった2021年には、被災した方々へのメッセージ集の寄贈プロジェクトを学生たちが発案しました。在学中から被災地支援に取り組んできた卒業生たちの賛同も得て、約40名のあたたかな思いが込められた1冊が完成。福島県の小学校の先生方のご協力のもと寄贈先が決まり、11月に福島訪問が実現しました。「なごやであそび隊」に所属する交流文化学部4年 伊藤菜々子さんが、南相馬市立小高小学校を訪れ、校長先生にメッセージ集を手渡し、交流を深めるとともに、一生懸命に勉強に取り組む子どもたちの授業を見学。その後、南相馬市内をまわり、かつて街だった場所が一面の野原になっているなど、震災がもたらした現状も目の当たりにしました。また、行く先々で歓迎を受け、福島の人々の優しさ、この土地のあたたかさに触れ、震災の記憶をみんなで共有し、互いの思いに寄り添って支え合うことの尊さをあらためて実感していました。

CCC学生団体「なごやであそび隊」福島県・南相馬市立小高小学校訪問

■福島の方々へのメッセージ集■

CCC学生団体「なごやであそび隊」福島県・南相馬市立小高小学校訪問

■子どもたちからのお礼の手紙■

 活動を始めて、10年目を迎える「なごやであそび隊」。先輩から後輩へと思いを受け継いで新たな一歩を積み重ね、人と人の絆や支え合いの輪を広げていきます。

【学生コメント】

CCC学生団体「なごやであそび隊」福島県・南相馬市立小高小学校訪問

交流文化学部 4年 伊藤菜々子さん

 「少しでも役に立ちたい!」という思いがバトンのように手渡され、私たち「なごやであそび隊」の活動が10年も続いてきました。東日本大震災で被災した子どもたちやご家族が、今、どんな状況にいるのか、どんなことを求めているのか。相手と向き合ってさまざまな企画をおこない、私たちも多くのことを学び、貴重な経験を積み重ねることができたと感じています。そして今回、南相馬市立小高小学校を訪問し、被災地を初めて自分の目で見て、胸に迫るものがありました。また、あたたかく迎えてくださった福島の皆さんへの感謝の気持ちがあふれ、今後も福島の方々に心を寄せ、自分にできることを続けたいと思いを新たにしています。