交流
2022年11月21日
日進市×愛知淑徳大学 健康医療科学部 共同研究プロジェクト
2022年10月1日(土)長久手キャンパス
「日進市×愛知淑徳大学」による共同研究プロジェクト。
高齢者の栄養や健康体力の調査・測定をおこないました。
昨今の日本において大きなテーマとなっている「健康寿命の延伸」において、欠かすことができないとされるのが"栄養"と"運動"。2022年度、運動を担うスポーツ・健康医科学科と、栄養を担う健康栄養学科が日進市と共同で研究を行っています。
現在、2022年7月から約8カ月間にわたる、両学科にまたがる愛知淑徳大学側と、日進市役所による共同プロジェクトがスタートしています。これまで両学科がチームとなり北名古屋市と共同で行ってきた経験がありますが、今回は日進市と組み、市民を対象に『適切な栄養教育と運動・身体活動支援が地域在住高齢者の栄養状態、身体機能および健康関連QOLに与える影響』をテーマに、7月20日に日進市において説明会を開催。日進市在住で要介護認定を受けておらず、医師から運動を禁止されていない65歳以上の男女を対象に参加希望者を募りました。
研究の背景・目的としては、集団教室の実施と自宅学習によって、栄養改善と運動器の機能向上から転倒防止、低栄養予防、さらには要介護化の抑制を目指すことです。さらに、効果を検証することを通じて、新たな介護予防事業モデルの構築に資することを目指しています。
10月1日(土)と2日(日)に、参加してくださる方全員を対象とした「栄養調査・健康体力測定会(1回目)」を、愛知淑徳大学長久手キャンパスで開催しました。栄養や健康体力の調査・測定に、健康栄養学科とスポーツ・健康医科学科の学生がスタッフとして参加しました。「コロナ禍で実習が限られる中、一般市民と実際に触れ合い数値を測定させていただく機会は貴重」「初めて見る運動をいかに理解していただき、普段通りの数値を取得できるか。リラックスしていただくよう心がけました」という学生の声からわかるように、初めて触れ合う方に説明することで、コミュニケーションの大切さ、難しさを実感したようです。
本プロジェクトの担当研究者である健康栄養学科の榎裕美先生は、この研究の役割を「高齢者の健康寿命を延ばすという目的のため、検査結果をもとに"観察する群"と"介入する群"に分けて、健康栄養・運動教室を実施し、効果を探ること」と考えています。
また、もう一人の担当研究者であるスポーツ・健康医科学科の平野雅巳先生によれば、「今回参加する学生は、補助スタッフという立ち位置ですが、一部のデータを自分たちの卒業論文にまとめていく予定です」というように、学生たちも主体的に参加しています。
今回の調査・測定を経て、今後も2024年9月までの予定で研究スケジュールは続いていきます。教員が舞台をつくり、学生がそこで自身の研究に取り組むというカタチになった今回のプロジェクト。日進市の皆さんの笑顔があふれる調査・測定会に続き、今後の研究成果が楽しみです。