交流

2024年05月01日

CCC学生団体「そとそと」活動発表会

2024年2月24日(土)豊田市青少年センター

豊田市の魅力発信活動を振り返り、
報告会を開催しました。

 コミュニティ・コラボレーション・センター(CCC)に所属する学生団体「そとそと」は、瀬戸市の課題解決と情報発信をおこなってきた「せとせと」が、2021年4月に名前を変更して生まれた学生団体です。豊田市外に住む学生の「そと」の視点から、豊田市の観光案内やジビエの活用など地域の魅力発信に取り組んできました。
 2023年度は、豊田市・公共財団法人豊田市文化振興財団主催の「令和5年度 若者によるまちづくり提案事業『WAKATTE』」にそとそとが採択され、豊田市青少年センターのバックアップのもと活動。2024年2月24日、豊田市青少年センターにて1年間の活動報告会をおこないました。

 そとそとは3グループで構成され、ジビエの物づくり担当「草革研究所」、ジビエ料理を考案する「ジビエ料理チーム」、インスタグラムでの情報発信やパンフレット制作を担う「発信チーム」、各グループの代表が活動内容を報告しました。

 始めに草革研究所より活動を報告。今年度は、草木染めと鹿革を掛け合わせた小物を製作・販売しました。鹿革に草木染めをおこなうことで、一般的な鹿革製品とは異なる付加価値を加えています。また、「草革巾着」には購入者が印字できるよう工夫。オリジナル性から多くのお客さんに手に取ってもらえました。これらの商品を4つのマルシェに出品し、約80個を完売させ、多くの方にジビエを知ってもらうことができました。最後に、「イベントやお客さんに合わせた商品や販売方法を検討することで、より多くの人に届けることができるのだと学びました。今後はイベントの特徴を分析した上で、販売していきたい」とまとめました。

 続いて、ジビエ料理チームから活動を報告。ジビエ料理の認知度向上、消費量の増加を目的に活動しています。昨年度のジビエのイベントで提供できた数が少なかったという反省から、今年度はキッチンカーでの提供を考案。「森のパスタ」「山里カフェMui」のご協力のもと、ジビエパスタのレシピ開発、料理教室を実現させました。ジビエパスタにおいては、企画会議に参加し、ジビエ肉をサルシッチャソーセージとして使用したこだわりの詰まったメニューが完成しました。「容器、メニュー名、PR法についてメンバーと話し合い、全員の意見を反映できるようにしました」と振り返ります。豊田市下山地区のマルシェ「しもやまるしぇ」では、目標の50食を完売。また、料理教室では、鹿肉のスパイスカレーを調理するだけでなく、ジビエクイズやジビエ肉の食べ比べなど楽しめる工夫も採り入れました。「インスタグラムやチラシで15名の集客を達成し、料理班としての目標を達成できました」と言います。

 最後に、発信チームが活動を報告。「立ち寄り率の低さ」「季節に偏る集客」という豊田市の課題に対して、新・足助ツアーの開催や、インスタグラムによる情報発信に取り組みました。また、地域の魅力を発掘するため、足助地区の住民へのインタビューやフィールドワークにも挑戦。さらに、来訪を促すきっかけ作りとして、パンフレットの作成にも取り組みました。「作業量が多かったですが、役割を分担して、なるべく全員の意見を反映する形で作ることができました」と発表します。

 WAKATTEで学んだこととして、「一つはメンバーの関心と地域の課題解決をつなげること。もう一つが地域の人とつながり、何かを成し遂げる楽しさを知りました」とコメント。また、今後の思いを「魅力発信による課題解決を継続したい、地域の人との交流を大切にしたい」と述べ、「私たちの活動は、地域の人の協力あって初めて成り立ちます。私たちの思いも伝えながら、新しいことに挑戦し続けたいです」とまとめました。

 活動発表後に設けられた質疑応答では、「今後、他の山村地域でも活動しますか」「地域課題の解決につながったと感じた場面は?」といった質問が投げかけられ、学生たちは自分たちの言葉で真摯に回答。ジビエ肉の購入場所について、同世代からの質問もあり、学生たちはこれまでの活動や、発表に手応えを感じている様子でした。

 最後に豊田市青少年センター所長の長坂さんより「彼女たちは周囲の力を借りながら、1つ1つステップを上がって、ここまでの発表をしてくれました。これからも活動を盛り上げてほしい」と労いの言葉があり、活動報告会は幕を閉じました。

学生コメント

左から
3年 交流文化学部交流文化学科 近藤 南帆さん
3年 交流文化学部交流文化学科 鴻巣 真里華さん
2年 ビジネス学部ビジネス学科 長尾 莉華さん
2年 交流文化学部交流文化学科 酒井 桃さん

 今回の報告会にあたり、青少年センターの山下さんに助言をいただきながら、まとめ上げることができました。メンバーと繰り返し練習し、無事本番を迎えることができてよかったです。今回の報告会で、今まで協力していただいた地域の方に感謝の思いとこれまでの努力も伝えることができました。参加いただいた方には「一緒に活動できてよかった。これからも共に頑張りましょう」とお言葉をいただき、とてもうれしかったです。
 この活動を通じて、自分たちの活動を相手にわかりやすく伝える力、メンバーの意見や良さを引き出す傾聴力、社会人の方と関わるために必要なマナー、メンバーと地域の方を調整する力などを得ることができました。
 春から代が変わり、チームの編成も変わります。メンバーのやりたいことを引き出しながら、そとそとの活動をさらに広げていきたいです。

■「そとそと」の活動はこちら
CCC学生団体「そとそと」豊田ジビエフェス >