交流

2024年05月16日

建築・インテリアデザイン専攻 清水ゼミ 長久手市協働まちづくり活動補助金成果報告会

2024年4月20日(土)長久手市公民館

清水ゼミが地域課題の解決のために取り組んできた活動内容を長久手市に発表。
活動の成果や今後の目標などを、自分たちの言葉で伝えました。

 長久手市では、市民活動団体によるまちづくり活動を推進しており、審査を通過した団体に補助金を交付しています。建築・インテリアデザイン専攻の清水ゼミは、この協働まちづくり活動補助金の認定を受け、長久手キャンパス近くにある丁子田(ちょうしだ)地区の活性化に挑戦。丁子田地区の高齢化や人々の交流の少なさといった問題を解決するため、清水ゼミの学生たちはコモンズ(人々が集うコミュニティスペース)の施工に取り組みました。
 2024年4月22日(土)、令和5年度長久手市協働まちづくり活動補助金事業の成果報告会が開催され、清水ゼミの学生が、活動内容や成果、新たに見つかった課題などを長久手市の市民や職員のみなさんに発表しました。

 はじめに2023年12月と2024年1月におこなったワークショップについて紹介。交流イベントを通して地域の方々との親交を深めながら、コモンズに関する意見交換をおこなってきたと報告しました。2024年2月には、住民の意見をもとに、丁子田集会所と地域住民のお家の空きスペースに人々が集まれる空間をつくるための施工を開始。集会所には、ベンチや縁側を作成し、地域住民宅には机やイス、パンチングボードなどを設置することで、地域の居場所づくりを目指したといいます。

 2度のワークショップやコモンズの施工を通じて、丁子田地区に多様な交流の場を生み出すことはできましたが、一方でまだ地域のつながりを持てない人が一定数いることが課題だと話す学生たち。今後の目標として「コモンズを設営して終わるのではなく、運営にも携わり、地域全体や他地域とのつながりも作れるようにしたい」と語りました。

 清水ゼミの学生たちの発表を聞いた、協働まちづくり活動のアドバイザーの方は「設計図や模型を作ったことで、地域の方々が空間をイメージしやすくなっていたので、皆さんが丁寧に空間づくりをしてきたことが伝わりました」と、建築に関する学びが地域の居場所づくりに生かされていたことを称賛されました。また、実際に2回目のワークショップに参加された市の職員の方からは「地域の方々の思いや疑問一つひとつに、学生さんが丁寧に答えているのが印象的でした。学生さんがコモンズに携わるのも大切ですが、地域の方々が主体的に活動していくような仕組みがあると、もっと良くなるのかなと思います」と、今後の活動に関するアドバイスをいただきました。
 発表を終えた学生たちは、「地域の方々と関わりながら、企画や施工に挑戦できた経験が、自分たちの成長につながったと思います」「コモンズが完成し、地域の皆さんに喜んでもらえたことが、何よりも嬉しかったです」とこれまでの活動を振り返りました。清水先生は「当初は私から学生たちに指示することが多かったのですが、徐々に学生たちが主体的に動くようになり、地域の方々とも自分たちから連絡して企画を進めていました。さまざまなことを学べたと思いますが、特に積極性が大きく向上したように感じます」と、学生たちの成長を喜んでいる様子でした。今後も清水ゼミは地域住民に寄り添いながら、丁子田地区が抱える課題解決に取り組んでいきます。

■建築・インテリアデザイン専攻 清水ゼミこれまでの活動
「長久手市丁子田にこんな場所あったらいいな」ワークショップ >
コミュニティスペース施工の様子 >

 4月7日におこなわれた住民集会で、完成した集会所をお披露目しました。