交流
2024年10月25日
中日SDGsフェア
2024年度 地域・ボランティア活動 展示会・講演会・発表会

2024年8月24日 場所:ウインクあいち
CCCの学生団体が中日SDGsフェアに出展。
幅広い世代の方へ向けて活動内容を紹介しました。
本学の「コミュニティ・コラボレーションセンター(以下CCC)」は、学生にボランティア活動を紹介し、学生と地域社会をつなぐ役割を担っています。CCCの学生団体に所属する学生たちは、活動を通じて自主性を高め、社会で役立つスキルを身に付けています。
8月24日(土)、中部地方の企業や大学がSDGsに関わる取り組みを発表し、参加者にSDGsへの理解を促す「中日SDGsフェア」がウインクあいちで開催。本学のCCCに所属する学生団体がブース出展とプレゼンテーションをおこないました。
【ブース出展】
イベント前半は、愛知県設楽町で活動する学生団体「きらきら☆したら」が出展。設楽町・田峯地区の住民と交流し、地域の名産品や子ども歌舞伎などの魅力を伝える活動をしている団体です。
写真やパネルを用いて、活動内容や設楽町の魅力、設楽町が抱える課題などを来場者に伝え、設楽町への興味と理解を促しました。設楽町でオーダーメイドの家具制作をおこなう「木と革 aoyama」さんからいただいた檜の木くずを用いたサスティナブルなサシェ(香り袋)作り体験もおこない、幅広い年代の参加者の皆さんに楽しんでいただきました。学生たちは「ブースに訪れた方とお話しし、『設楽町の名前を聞いたことはあるが、詳しくは知らない』方が多いとわかりました。一人でも多くの人に設楽町の魅力を知ってもらうために積極的に活動していきたいです。また、今後もこのようなイベントに参加し、他大学の方と交流して情報交換にも努めていきたいです」と話しました。
イベント後半は、子どもの居場所づくりに取り組む学生団体「らぶ♡やお」が出展。2023年に発足し、NPO法人楽歩さんの協力のもと、長久手市県営住宅でのお弁当配りやイベント、子ども食堂の開催などに取り組んでいます。
当日は、活動内容を紹介したパネルを用いながら、身近にある「子どもの貧困」問題について参加者に対して説明し、子どもの居場所づくりとしての取り組みを紹介しました。ブースを訪れた子どもたちが楽しめるよう、手作りのUFOキャッチャー、魚釣りなどを用意することで、普段の活動を知ってもらう機会となりました。「普段は子どもたちと関わることが多く、このようなイベントに参加するのは初めてです。しかし、私たちの活動は大人の方に知ってもらってこそ意味があると思い、参加に至りました。私たちの活動を多くの方にお話することができてよかったです」と学生たちは話しました。
【プレゼンテーション】
午後からは、ステージブースでSDGsナビゲーターによる特別講演、「大学生によるSDGs取り組み発表会」が開催。本学からはベトナム人と日本語交流を図る学生団体「ロイナム」の代表として、後藤あいさんが登壇しました。
団体設立から、コロナ禍でベトナム人技能実習生が抱えていた問題、現在取り組んでいるオンラインでの日本語教育、交流を通じて感じたことなどをまとめ、活動への想いを発表しました。「私たちは活動を通じて、日本語を学びたい人に学ぶ機会を提供すること、交流を通じて文化の相互理解を図ることができました。今は一人の女の子に対しての日本語教育ですが、こういった国を超えたつながりがより広がることを願います」と締めくくりました。
発表後にコメンテーターの方から「実は、日本語教育を必要とする子どもの数は愛知県が日本一で、子どもだけでなく、大人でもサポートを必要としている人がいます。活動で培ったことをぜひ広げていっていただきたいです」とエールを送っていただきました。
後藤さんは発表を振り返り、「活動を通じて感じた一人の少女との温かいつながりが伝わる発表を心掛けました。彼女に2年半日本語を教えてきましたが、日本語を学ぶ理由については聞いていませんでした。もし目標などがあるなら、これからも彼女の夢を応援したいです。また、私は日本語教育に興味があって交流文化学部に所属し、この活動にも参加しました。ロイナムを通じて得たことを卒業後にも活かしていきたいです」と語りました。
学生たちにとって、多くの方に地域や教育に関わる課題を伝え、SDGsのゴール達成に向けたさまざまな取り組みを紹介することができた機会となりました。自身の活動を振り返るだけでなく、他大学の取り組みにも触れ、刺激になったことでしょう。今後もCCCは、学生たちの主体的な取り組みをサポートしていきます。