交流

2024年12月27日

SDGsワークショップマルシェ

2024年10月5日(土)長久手中央2号公園(長久手市リニモ古戦場横)

CCCに所属する20の学生団体が出展!
クイズや工作、ゲームなど楽しみながらSDGsを学びました。

 愛知淑徳大学のコミュニティ・コラボレーションセンター(CCC)が主催する「SDGsワークショップマルシェ」が10月5日に開催されました。このイベントでは、参加する子どもたちがワークショップやゲーム・クイズを通じて、愛知淑徳大学の学生たちと一緒にSDGsの大切さについて学びました。今回はCCCに所属する学生団体のうち20団体がブース出展し、趣向を凝らしたワークショップなど、さまざまな企画が用意され、会場は多くの家族連れで賑わいました。

[ブース出展]

■エコのつぼみ

 愛知県美浜町での竹林整備を主な活動として、環境啓発活動をしている「エコのつぼみ」。普段は後継者不足により放置竹林が広がる美浜町の現状や活動を通して見えてきた地域の課題を発信したり、間伐した竹で竹炭を作る活動などをおこなっています。
 当日は竹炭を使った消臭袋を作るワークショップを実施しました。トヨタ産業技術記念館様のG型自動織機の実演で使用した布を提供していただき、その布に自由にスタンプを押してオリジナル袋を作成。作成時に子どもたちに熱心に課題を伝えることで、あそびと学びが1つになったワークショップでした。

■そとそと

 「そとそと」は、豊田市の観光案内やジビエの活用など豊田市の魅力発信に取り組んでいます。ジビエの物づくりやジビエ料理の考案・インスタグラムで豊田市の情報発信やパンフレット制作をおこなっています。
 ブースでは、鹿の皮を使ったがま口財布作りのワークショップを実施。子どもでも手軽に安全に、がま口を取り付ける仕上げ工程を楽しめるように工夫されていました。ジビエに関するクイズもあり、害獣による被害額などを知った大人たちからは驚きの声が上がるシーンも。
 さらに来場者には「そとそと」が作成したおすすめの店舗やイベント、レジャー情報などをを掲載した豊田市の観光案内パンフレットを配布しました。

■エネAS

 「エネAS」は小学生を対象に環境問題について興味・関心を持ってもらうことを目的に活動しています。年に2〜3回、東邦ガスさんが運営するガスエネルギー館で小学生向けの環境イベントをおこなっており、クイズなどを通じて、子どもたちに地球にやさしいアクションを考えるきっかけ作りをしています。
 当日は「生態系ピラミッド」と題して、海や陸に住む生き物たちのブロックを食物連鎖順に並べるクイズをおこないました。参加した子どもたちがブロックを並べながら、生態系や干潟について説明を聞き、熱心に学んでいました。「エネAS」のメンバーたちは「子どもたちの生き物に対する意識が少しでも変わってくれたら嬉しいです」と語っていました。

■チームわんわん

 手や足に障がいのある方の生活を支える「介助犬」の認知度向上を目的に活動している「チームわんわん」。普段は地域の小学校で特別授業をおこなうなどして、介助犬への理解を広げています。
 ブースでは、訪れた子どもたちに対し、まずは学生たちが手作りしたリーフレットを使って介助犬について説明。その後、同じ絵柄のカードを選ぶ絵合わせを楽しんでもらいました。カードには介助犬の仕事が描かれており、子どもたちは楽しみながら、介助犬との接し方について学び、自分たちにもできることがあることに気付いていました。

■らぶ♡やお

 子どもたちが安心できる居場所作りを目的として活動している「らぶ♡やお」。長久手市で活動するNPO法人楽歩さんのお弁当配りに参加しながら、そこに来ている子どもたちと工作や鬼ごっこをして遊んだり、勉強を見たりしています。
 当日は、SDGsを意識して、紙コップやシールなどを再活用した小物入れ作りをおこないました。参加した子どもたちは、紙コップに自由にデコレーションを施し、その豊かな発想力に学生たちも驚かされました。最近ではパッケージ化された工作キットが多いなか、自分たちで自由に表現できるワークショップとなりました。

■学校防災プロジェクトチーム

 必ず起こると言われている南海トラフ大地震に備えて、愛知淑徳大学の学生たちの防災意識を高める活動をしています。留学生たちに向けた防災講話で、キャンパス内にいる時に地震が起きた時の対処方法を伝えたり、100円SHOPの商品で作れる携帯用防災グッズを紹介したり、さまざまな方法で防災に関する啓発活動をおこなっています。
 ブースでは、「学校にいる時に災害が起きたらどうする?」「正しい情報はどこで知る?」など防災に関するクイズを実施。さらに、新聞紙でスリッパを作るワークショップもおこない、子どもたちに避難所での生活についても語っていました。

■こめ☆こめくらぶ

 「こめ☆こめくらぶ」は、長久手みなみ里山クラブさんと名東自然倶楽部さんが所有する田んぼで米づくりや環境保全活動に参加し、食物を育てる大変さや大切さを自ら実感し、それを子どもたちに伝える活動をしています。
 当日は、米づくりを知る「こめこめすごろく」を実施。田ならし・田植えから稲刈り・脱穀までの米づくりの1年間を学ぶだけでなく、すごろくの終盤のコマには「ごはんを残さず食べるにはどうする?」といった問いがあり、食に対する知識と意識を高める機会になっていました。

■共同料理なごやか

 「共同料理なごやか」は、集会所など高齢者の方が普段から利用する施設にて、一緒に調理することで食を通じた関わりを育んでおり、最近では要望に応じて高齢者向けのスマホ勉強会もおこなっています。
 当日のブースでは、子どもたちに五つの栄養素について学んでもらいました。豚肉、油、にんじん、じゃがいも、牛乳のカードを栄養素ごとに分類。カードの裏にはヒントが書いてあるのですが、多くの子どもたちが「じゃがいも」の分類に苦戦。答えは「炭水化物」ですが、野菜だから「ミネラル?」「ビタミン?」と迷う子が多かったようで、しっかり学ぶ良い機会になりました。

■なごやであそび隊

 「なごやであそび隊」は東日本大震災で愛知県に避難した方々のための、安心できる居場所作りを目的として誕生しました。現在は今までの活動内容をいかして大学生に向けた講演会や子ども向けの防災イベントを実施して防災の啓発をおこなっています。
 当日は、防災お菓子ポシェットの作成を通して、活動で学んだ避難所での様子を伝えました。これは実際に東日本大震災で活用されたアイディアで、当時は防災お菓子ポシェットで心を和ませたり、さまざまな食材を入れて、袋に賞味期限を記入して保管していたそうです。また公衆電話の模型を作り、子どもたちに使い方をレクチャーしました。

■アミーゴ

 「アミーゴ」は外国にルーツをもつ子どもたちを支援する団体です。外国にルーツをもつ子どもたちは教育制度が不十分で学習への不安が高まってしまう傾向にあります。そこで「アミーゴ」では、多読活動や大学見学などを通じて、その子たちが自分自身のことや将来を考えるきっかけを作っています。
 当日のブースでは、紙コップにハロウィンのデコレーションをして、手提げカップを作るワークショップをおこないました。思い思いにデコレーションする子どもたちに「外国人のクラスメイトはいる?」「その子にどうやって接したらいいかな」と声をかけ、外国ルーツをもつ子どもたちとの関わり方を一緒に考えました。

■tASUkeai(たすけあい)

 「tASUkeai」の主な活動は小学生に向けた体験型防犯教室の実施です。愛知県警察と連携し、実際に起きている犯罪の紹介やそれに応じた防犯対策の啓発活動をおこなっています。
 ブースでは、子どもの連れ去り防止の合言葉「つみきおに」を子どもたちに紹介。学生たちが、「つ=ついていかない」「み=みんなといつも一緒」「き=きちんと伝える」「お=大声で助けを呼ぶ」「に=逃げる」と解説すると、子どもたちは「知っているよ!」と答える子が多く、学校でしっかり学んでいる様子がわかりました。そこで学生たちは「逃げるときはどちらの方向に向かえばいいかな?」などさらに深く考えさせて、防犯意識を高めていました。

■Change

 児童館や大学を活用して子どもたちに運動することの楽しさを伝えている「Change」。人気スポーツや学生たちが考えたオリジナルの遊びなどで、運動するだけでなく、仲間と協力することやできることを増やして自信を高めることも目的としています。
 当日は2つのゲームを実施。「クイズ形式の輪投げ」では身体に関するクイズの正解だと思う番号に向かって輪を投げて子どもたちは大はしゃぎ!また長いタオルを足の指だけで手繰り寄せる「巻き巻き競争」では、なかなか思うようにいかずに大笑いするシーンも。手繰り寄せたタオルの端にはクイズが書かれており、運動と学びが一体化されたゲームに来場者が列を作っていました。

■らぶ・(てん)

 「らぶ・(てん)」は日進市市民団体「アイの友クラブ」さんの協力を得て、定期的に点字の勉強会をおこなっています。その他、小中学生向けに点字を伝えたり、イベントで点字の体験ブースを出展しています。
 今回の出展では、点字を打つ体験ワークショップをおこないました。点字は、一文字ごとに点の配列が異なります。参加した子どもたちは、点字の配列を表で確認しながら、点字用シートにピンを刺して、一文字ずつ丁寧に打っていました。名前や好きな食べ物など、自分で選んだ身近な言葉が点字で表現されると、「私の名前は点字だとこんな風になるんだね」と点字の成り立ちに興味を持っている様子でした。

■NAO

 「NAO」は、名東区にある「暮らせる図書館」を利用する親子や小学生を対象に工作や遊びをおこなっています。地域の子どもたちを見守る居場所づくりを通じて社会の新しいコミュニティづくりに関わることで学生自身も子どもたちと一緒に成長しています。
 当日のブースでは、紙コップに持ち手をつけて、カボチャの手提げカップを作るワークショップを実施しました。ハロウィンの時期にぴったりの工作に子どもたちは積極的に参加。どんぐりなど天然素材も使いながら自分だけの手提げカップを仕上げていました。子どもたちの楽しそうな姿を見て、学生たちは「もっといろんな工作を考えたい」と意欲が増していました。

■きらきら☆したら

 「きらきら☆したら」は、設楽町田峯地区を活動拠点として、地域イベントのお手伝いをしたり、名古屋で開催されるマルシェに出展して特産物を販売したり、駅で写真展示するなどして、地域の活性化や魅力発信に関わっています。
 当日は、設楽町のマスコットキャラクター「とましーなちゃん」と奥三河の観光PRキャラクター「こんがりゴヘー」のぬり絵を子どもたちに楽しんでもらいました。子どもたちがぬり絵を楽しんでいる間に、大人の方に設楽町の魅力を伝えることができました。

■コミュカフェ

 名東区にある福祉施設に訪問して、季節に合わせた工作やレクリエーションなどをおこなって、地域の高齢者の方々と楽しくおしゃべりをしながら人と人の繋がりを作っています。今後は高齢者の方だけでなく、地域のさまざまな世代の方と交流して行く予定です。
 今回は福祉施設でも人気のゲーム「ペットボトルボーリング」をおこない、子どもたちは得点の高いピンを狙いながら合計15点を目指しました。学生は、「普段は高齢者の方と関わることが多いため、今回の子どもとの関わりを次の活動につなげていきたい」と語りました。

■みっくすじゅーす

 東谷山フルーツパークにてブース出展や、子ども向けにカルタやクイズラリーなどをおこなって園の活性化活動を行っている「みっくすじゅーす」。
 今回のブース出展では2つの取り組みを実施しました。その内の1つはフルーツカルタです。フルーツカルタでは、愛知県の中ではあまり生産されていないフルーツも子どもたちに知ってもらい、果物への関心が高まるワークショップでした。

■障がい学生支援活動団体あすてく

 「あすてく」は愛知淑徳大学に通う聴覚障がいを持った学生の大学生活を支援することを目的としています。一緒に授業に出席して、音声認識(UDトーク)を活用して、講義の内容を文字化します。またキャンパス内の車いすマップの作成もおこなっています。
 当日は来場した子どもたちに障がいにまつわるクイズを出題。「ヘルプマークはどれかな?」と選択してもらったり、学生が手話で動物を表現し「これは何の動物かな?」と出題していました。参加した子どもたちには団体マスコットのあすてくくんを描いた手作りのメモ帳をプレゼントしていました。

■Na-Gomi

 長久手市に住む方々を対象にゴミの減量に向けた啓発活動をしている「Na-Gomi」は、月1回、長久手キャンパス周辺のゴミ拾いをおこなっています。
 今回の出展では「環境すごろく」と「ぽいぽいをやっつけろ!」の2つの環境に関するゲームを用意。「環境すごろく」では、止まったマスに記された環境や3Rのクイズなどに答え、子どもたちのゴミ問題に関する意識を高めていました。また「ぽいぽいをやっつけろ!」では、子どもたちに「燃えるゴミ」「燃えないゴミ」「プラスチックゴミ」の3種類に分類してもらいました。付き添いの保護者には分別に困るゴミについてアンケートを実施。おもちゃや家電、スプレー缶など異なる素材を組み合わせた品の分類に迷うという意見を多くいただき、今後の啓発活動での取り組み課題も見えたようでした。

■コミュニティ・コラボレーションセンター 学生スタッフ

 CCCの全活動を支援する学生スタッフたちも今回のイベントでブース出展しました。学生スタッフたちは普段はCCCでの企画やイベント運営に関わっており、またボランティアを希望する学生と学生団体をつなげる役割も担っています。
 ブース出展では、会場内のスタンプラリーを実施。来場した子どもたちに花束の茎だけが描かれたカードを渡し、各ブースで茎の先に花のスタンプを押してもらいました。花束が完成すると手作りの栞をプレゼント。用意したカードが早々に足りなくなるという大盛況ぶりでした!また、愛知万博が開催されて20年となる2025年に開催される記念事業「愛・地球博20祭」に向けて、「愛知の好きなところ」をカードに書いて大きな木のイラストに貼ったり、愛知クイズのガチャガチャなども大好評でした。