交流

2025年01月06日

令和6年度 名古屋市消費生活フェア「なごやエシカルフェア☆2024」

2024年10月12日(土)オアシス21 銀河の広場(名古屋市東区)

CCCで活動する学生によるブース出展。
地域の方と交流し、エシカル消費の普及に努めました。

 本学の「コミュニティ・コラボレーションセンター(以下CCC)」は、学生にボランティア活動を紹介し、学生と地域社会をつなぐ役割を担っています。CCCの学生団体に所属する学生たちは、活動を通じて自主性を高め、社会で役立つスキルを身に付けています。

 名古屋市が主催する「なごやエシカルフェア」。地域の活性化や雇用なども含む、人や社会、環境に配慮した消費行動「エシカル消費」をはじめとした消費生活に関する様々な知識を、展示やステージイベント、動画、ブース企画などを通して楽しく学べるイベントです。

 2024年度は10月12日(土)オアシス21 銀河の広場で開催され、多くの来場者で賑わいました。本学からは、コミュニティ・コラボレーションセンター(CCC)に所属する3つの団体が共同でブースを出展。参加した学生たちは来場者に日々の活動を伝え、環境、人、社会、そして地域におもいやりのある消費をしようと呼びかけました。

ブース出展

■エコのつぼみ

 環境啓発活動をしている学生団体「エコのつぼみ」は、愛知県美浜町での竹林整備に力を入れています。ブースでは、後継者不足により放置竹林が広がる美浜町の現状や活動を通して見えてきた地域の課題を元に、環境問題を身近に感じられるように来場者へ伝えました。
 当日は竹炭を使って消臭袋を作るワークショップも実施。竹炭には消臭・除湿効果があり、園芸用肥料にもなるため、最後は土に返すことができます。ワークショップを担当した学生は、「竹炭を包む布にカラフルなスタンプを押してもらう工夫をして、子どもたちに楽しく体験してもらうことができました」と、あそびを通して放置竹林の課題を考えることができた時間となりました。

■サイクるdeエシカル

 「サイクるdeエシカル」は、エシカル消費を促す活動をする団体です。ブースでは、名東区にある社会福祉法人TUTTI(トゥッティ)が作るハーブカレー「Eight Herbs」を販売しました。学生たちは以前にTUTTIを訪れ、利用者さんと一緒にハーブの選別作業などをおこないました。「ハーブの葉を摘んだり、パック詰めをしたりして、一つひとつ心を込めて作ったカレーをたくさんの人に味わってほしい」と、販売にも力が入ります。
 さらに、カンボジアの内戦で壊滅的になったコショウ畑を復興させ、現地で伝統的な自然農法によるコショウ栽培をおこなうクラタペッパーさんの取り組みも紹介。エシカルなもの作りに取り組む地元企業の活動を広め、より多くの方々にエシカル消費について知っていただく機会となりました。

 日本の食料自給率は低く、2022年度は約38%、なかでも小麦の食料自給率は約16%、パン用小麦となるとさらに下がり、ほとんどを輸入に頼っています。敷島製パン株式会社様からSDGs講座を受けた学生たちは、敷島製パン株式会社が2030年までに国産小麦の使用比率を20%に引き上げることを目指している取り組みを紹介しました。
 また、瀬戸市にある高齢者デイサービス「まめ」でおこなった活動を報告。学生は誤嚥の恐れがありパン食を避けている高齢者と触れ合い、「本当はパンが食べたい」という声に応えて、職員の方が小さく切ったりフレンチトーストにして柔らかくしたりしてパンを提供し、おいしく完食してもらった経験を来場者に伝えました。

ステージイベント

 午後からのステージイベントでは、絵本「国産小麦がみのりちゃんに届くまで」の読み聞かせをおこないました。こちらの絵本は、国産小麦について幅広い方々に知ってもらいたいという想いで、学生が描いたものです。来場者は子どもも大人も関係なく、巨大絵本に釘づけになっていました。

 CCCでは、今後も学生たちが「体験」や「実感」を通して、人間力を育むための支援をおこなっていきます。