交流
2025年03月11日
CCC佐久島ボランティア活動

2025年1月26日(日)佐久島・おひるねハウス
西尾市・佐久島の観光スポット「おひるねハウス」で
黒壁塗りのボランティア活動に参加しました。
愛知県西尾市にある離島・佐久島で2025年1月26日(日)、黒壁塗りのボランティア活動がおこなわれ、本学のコミュニティ・コラボレーションセンター(CCC)から1~3年の学生8人が参加しました。この日、佐久島では、阿弥陀寺・民家エリア・おひるねハウスの3カ所でボランティア活動を実施し、130人ほどが来島しました。CCCのメンバーが参加したのは、観光スポットで人気の「おひるねハウス」。まずは、西尾市役所 佐久島振興課の方から、黒壁塗りの経緯について話を聞きました。
海に囲まれた佐久島では、潮風から建物を守るため、もともと船底の塗料として使っていたコールタールを建物に塗るようになりました。ところが、佐久島の人口は近年減少し、十分な手入れができなくなってきていることから、島内外でボランティア協力を募り、修繕活動をおこなっているとのお話でした。地域の課題のひとつを知ることができた学生たち。服が汚れないよう防具を着用し、さっそく作業に入ります。
おひるねハウスには9つの枠があるため、学生たちは1人1つの枠を担当することに。梯子で自分の担当する枠まで上がり、佐久島アートのアートディレクター・内藤さんに塗り方のコツを教えてもらいながら、奥から手前へと塗っていきます。特に、観光客が出入りするときに触れる枠の縁は色が剥げてしまっているため、念入りに作業。枠内を塗ったら、外壁も皆で協力しながら作業をおこない、最後に梯子の隅々まできれいに塗って、完了しました。
昨年から引き続き、今回で2度目の参加となる教育学科3年の松原一花さんは、佐久島のある西尾市一色町出身。子どもの頃は毎年佐久島に海水浴に訪れ、愛着のある場所だそうですが、黒壁のことや修繕活動については昨年ボランティアに参加するまで知らなかったそうです。「この活動により、愛着のある佐久島に何かしら還元できていることにやりがいを感じます。また昨年、ボランティア後に地域の方たちとお昼ごはんを食べながら会話をした際、ボランティアへの感謝の気持ちを伝えていただいたのもうれしかったです」と話します。
スポーツ・健康医科学科3年の木村直哉さんは、友人に誘われて参加。「写真を撮るのが趣味で、おひるねハウスにも以前から興味を持っていました。次はプライベートで訪れて、真っ黒く美しくなったおひるねハウスを撮影したいです。佐久島には初めて来ましたが、海も山もあり、景色がきれいだなと、地域の魅力を改めて感じることもできました」と話しました。
防具がコールタールで黒くなりながらも、作業に熱中した学生たち。作業を終えたときには、以前とは見違えるほどに黒く美しく仕上がったおひるねハウスを目にし、このうえない達成感を覚えたのではないでしょうか。またこの後、ボランティア参加メンバーが一堂に集結し、島の方たちと交流しながらお昼ごはんを楽しみました。活動やコミュニケーションを通して、これまで知らなかった地域の課題や魅力についても肌で感じ、記憶に刻まれる1日となったはずです。